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2014年5月13日(火)9:00

伊良部中に文科大臣奨励賞

サシバの保護を評価/平良校長「地域が表彰された」


田場所長(左)に受賞報告をした平良校長(中央)と下地教諭=12日、宮古教育事務所

田場所長(左)に受賞報告をした平良校長(中央)と下地教諭=12日、宮古教育事務所

 伊良部中学校の平良満洋校長と下地豊教諭が12日、宮古教育事務所と市教育委員会を訪れ、第68回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」(主催・環境省、日本鳥類保護連盟)で野生生物保護功労者として、文部科学大臣奨励賞を受賞したことを報告した。表彰式は11日に東京六本木のホテルで行われた。

 表彰はサシバ(タカ科)保護のため、ポスターやチラシの作成、広報パトロール、飛来数調査などを長年行っている▽保護活動の結果、密猟は年々減少し、ここ数年は皆無に等しく、多大な成果を得ている▽サシバ保護のため、環境改善活動を積極的に行っている-ことなどが評価されての受賞となった。

 宮古教育事務所で平良校長は「受賞は学校と地域、特にPTA母親の会や生徒、先生たちの支援のおかげ。学校と地域が連携しての受賞なので、重い意味がある賞。地域のみんなが表彰されたと思っている」と田場秀樹所長に受賞を報告した。

 田場所長は「約30年続けている活動で、これは学校と地域の財産。ぜひ、教育に生かして、子供たちの自信に繋げ、継続することの大切さを学んでほしい。おめでとう」と受賞を祝した。

 同校は1981年5月に「愛鳥モデル校」の指定を受けた。以来33年間継続して、サシバの保護意識を高めるため、学校教育活動を通して取り組んできた。文科大臣奨励賞の受賞は1991年の受賞に次ぎ2回目となる。また、1999年の「第34回全国野生生物保護実績発表大会」(環境省、日本鳥類保護連盟)で林野庁長官賞を受賞している。

 サシバは全長約50㌢。夏鳥として本州、四国、九州などで繁殖し、秋にはその年生まれた幼鳥などとともに越冬のため南下する。10月の寒露の時期を中心に、南下の中継地点の宮古島や下地島に飛来し、羽を休める。2013の飛来数調査期間中(10月8日から2週間)に約3万1000羽がカウントされた。

 サシバは環境省のレッドリストで「絶滅の危険が増大している種」として、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。


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