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産業・経済
2014年5月15日(木)9:00

株出しの反収は低調/キビ作型別生産実績

積拡大も収量伸びず/管理徹底など課題に

 宮古島市はこのほど、2013-14年産サトウキビの作型別生産実績を地区別にまとめた。夏植えにおける全体の反収(10㌃当たりの収量)は前期と比べて200㌔増の7・8㌧と好成績だったが、収穫面積が急速に広がっている株出しは同比150㌔減の5・1㌧と低調。目標の5・5㌧に及ばず課題を残した。地力を高めることと農業用水の安定確保、株出し管理の徹底が求められる。

 株出しの面積はここ数年急速に拡大しており、今期は1559㌶(前期比682㌶増)で栽培された。

 地区別の収穫面積は▽平良416㌶(前期比187㌶増)▽城辺575㌶(同比292㌶増)▽下地225㌶(51㌶増)▽上野242㌶(107㌶増)▽伊良部101㌶(45㌶増)-。

 全作型に占める株出しの割合が最も高いのは上野の50・6%。下地が41%で続いた。以下▽城辺38・6%▽平良34・8%▽伊良部12%-の順だった。

 反収の実績は平良と下地が5・6㌧で最も高い。上野は5・3㌧、伊良部は5㌧だった。城辺は長間を除いて4・3㌧と低かった。

 前期と比べて反収が増えたのは平良、下地、伊良部の3地区。伊良部は約1㌧伸びている。そのほかの2地区は減少した。

 株出し同様に増えている春植えの今期収穫面積は計291㌶で前期より83㌶減少した。反収は前期比100㌔増の5・4㌧。

 最も多い夏植えの全体収穫面積は前期比456㌶減の2700㌶だった。

 株出しと春植えは1年1作型で、2年1作の夏植えに比べると収穫面積が拡大するとともに土地の有効利用につながる。このため農業関係団体は春・株出しの作型を推進。補助の拡充および株出し管理機を大量に導入するなどして体制づくりを進めている。

 この取り組みが奏功して春・株面積は年々拡大してきたが、反収が伸びない現状は「成果」という点で課題を残している。

 今後の春・株出し栽培の反収増に向けては、地力および干ばつに対応する水の確保、丁寧な株出し管理の実践が求められている。


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