若者就職支援に意欲

青山雄一さん

　宮古島赴任は初めて。「とてもいい所。子どもが外で遊んでいると、近くの人が見守ってくれている。人が温かい。海もうわさに聞いていた通り美しい」と印象を語った。

　公共職業安定所（ハローワーク）は地域雇用の安定のために、求職者と求人企業をつなぎ合わせる国の労働行政機関。「若い世代が安心して子育てしていけるよう職業紹介を通して支援したい」と抱負を語った。

　宮古島の課題には、高校を卒業した若者が島を出て帰って来ない状況を挙げた。高齢化を加速させている同状況の改善のため数年前からハローワークと市、校長会が連携して地元求人の開拓に努めており、今年も同要請行動を２０日に実施する。

　「合同要請は前任の岩野眞司さんが始めた。岩野さんの実績を受け継いで、今後とも頑張っていきたい」と活動の継続に思いを強くする。

　「宮古島は気候が温暖で周囲を海に囲まれた自然豊かな島」と特徴を挙げる。

　島の将来については「自然を有効に活用して雇用の場を創り、自然と共生しながら百年、千年と活力を維持できる島を目指してほしい」と展望した。

　青山　雄一（あおやま・ゆういち）　１９６８年１１月１０日生まれ。４５歳。東京都東久留米市出身。２００１年成蹊大学法学部卒業。０６年厚生労働省入り。同省職業安定局雇用開発課係長、沖縄労働局那覇職業安定所業務部長など歴任。４月１日付で宮古公共職業安定所長に就任。