マンゴー農家、台風対策に追われる
品質劣化を懸念
マンゴー収穫最盛期の農家は、台風8号の接近を受けて7日、暴風対策に追われた。マンゴー生産農家らは、暴風ネットをハウスの側面や上部に張り、暴風に備えた。収穫最盛期の台風接近は2年連続。農家らは出荷できずに滞ったマンゴーの品質劣化を防ぐために管理棟のクーラーの気温を下げるなどの滞貨対策にも努めている。
上野大嶺のマテイダファームでは、風に揺れて果実同士や枝に接触する際の打撲傷を防ぐスポンジ状のキャップを7000個取り付けた。対策には職員を総動員した。
同ファームの鉄骨ハウスは、風速60㍍に耐えられる設計。上地克冶代表は、60㍍を超えた場合は、ビニールを切り飛ばして骨組みを守ることにしている。
上地代表は「自然災害には勝てない。しかし、被害を最小限に食い止めるために、最後まで極力頑張るしかない」と気を引き締めていた。
ゴーヤーやトウガンの収穫を終えたばかりの農家らは、パイプハウスのビニールを除去していた。
宮古島の畑では現在、マンゴーのほかに、露地作物のサトウキビやオクラなどが栽培されており、これらの作物への台風被害が懸念されている。