売上高、過去最高の5億円/JAあたらす市場
前年比54・1%増
野菜販売が1億7400万円/店舗新築移転が奏功
JAおきなわが運営するファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」の2013年度事業実績がまとまった。売上高は過去最高の5億980万円で前年に比べて54・1%伸びた。年間の来客者は32万3866人で1日当たりの平均来客者は900人だった。JAは店舗の新築移転に伴う立地条件の向上によって売り上げ、客足ともに急伸したと分析、引き続き「地産地消」を推進して農家所得の向上につなげる方針だ。
事業実績で最も売り上げたのは野菜で1億7400万円を販売した。前年度の1億円と比べると大幅な伸びを示した。マンゴーなどの果実は6870万円、惣菜は5210万円、チルドや一般食品、菓子がそれぞれ3000万円以上の販売実績となっている。
結果として当初計画した全体売上高3億6000万円をはるかに上回る5億円の売り上げを達成。ファーマーズマーケット開設以来の最高売上高となった。
売り上げ増の大きな要因は昨年4月に店舗を現在地に新築移転したこと。前の施設はJA地区本部の東側に隣接して大通りから見えにくい場所だったが、新築移転に伴って道路に面する店舗となり立地条件が大幅に向上、一気に客足が伸びたとみられる。来客者は前年に比べて10万6546人も増えている。
地元市民のほか観光客の来店も急増。観光バスが停車するなど、地元農産物の買い物を楽しめる市場として人気を集めている。
店舗を拡大、充実させたことも売り上げ増に拍車を掛けた。「地産地消」を合い言葉に、大小イベントを展開するなど消費者のニーズに合わせた店舗運営が売り上げ増につながった。
あたらす市場は「立地が良くなって市場の認知度が上がり、市民だけでなく多くの観光客が来店した」と強調。今後も①地産地消の推進②女性や高齢者の生きがいづくり、生産者と消費者とのコミュニケーションの場づくり③生産履歴記帳の充実-などを通して消費者に信頼される市場づくりに取り組む方針だ。