申込数、過去5年で最低/14年度市職員採用試験
2014年度宮古島市職員採用試験(高卒程度)の申込者数は401人となり、過去5年間で最も少なかったことが市総務部の調べで分かった。同部では「職種の幅や若者たちの視野が広がり、必ずしも公務員というわけではなくなったのではないか」と話している。採用予定数は九つの職種でいずれも「若干名」。職員削減も進められていることから、「狭き門」であるのには変わりない。
採用試験の申込受付は7月28日~8月8日まで全国を対象に行われた。
第1次試験は9月21日で、一般教養と専門試験(技術職、保育士、幼稚園教諭職など)で実施。論文や事務適正検査などの第2次試験、面接の第3次試験まで行われる。
採用予定者数は明らかにされていないが、「行政職」「技術職」など、いずれも若干名であるため十数人の採用にとどまる見通しだ。
14年度の申込者数は401人で、ピークだった10年の599人と比べると約200人減少した。
安谷屋政秀総務部長は「以前のように給与が高く安定しているという印象が薄らいでいると思う。選択する職種の幅や若者たちの視野も広がり、仕事に対する意識や考え方が変わってきているのではないか」と話している。
市職員数は今年4月1日現在で793人。市町村合併当時(2005年10月)の1044人に比べると251人減少している。
市の第2次集中改革プランでは2020年度の職員数を668人と定め、退職者数に対する新採用の抑制で職員数の段階的削減を図っていくことが示されている。
しかし年々、事業量が増えている反面、職員数が減少しているのが実情。退職者も14年度30人程度、15年度50人程度がそれぞれ見込まれている。
安谷屋総務部長「第2次プランで示された職員数を668人にすることは堅持するが、今後は急激な職員削減ではなく緩やかに削減することを検討したい」と述べ、今後は市職員の採用枠を広げる可能性を示した。