一流の演奏が聴衆魅了/みやこじま青少年国際音楽祭
みやこじま青少年国際音楽祭(主催・同実行委員会)が24日、ドイツのマンハイム市立音楽学校青少年管弦楽団から約70人の団員を迎え行われた。同音楽祭には、日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスターの木野雅之さん(バイオリニスト)をはじめ、国内からも一流の演奏家たちが出演。宮古島市ジュニアオーケストラのメンバーとも共演した。一流の演奏家らが奏でる曲が聴衆を魅了した。
第1部は日本オーケストラ(天野誠指揮)、第2部はドイツのオーケストラ(ディートハルド・ラクサ指揮)の2部構成で行われた。フィナーレは出演者全員、約120人が「エグモント序曲」(ベートーベン)を合同演奏。洗練された管弦楽の魅力で聴衆を魅了した。
音楽祭は琉球舞踊穂花会亀浜律子琉舞練場による「かぎやで風」や、空手の演武、仲本光正さんの歌と三線による「とうがにあやぐ」などの伝統芸能も披露された。
第1部の日本のオーケストラによるチゴイネルワイゼン(サラサーテ)演奏では、木野さんのバイオリンが奏でる美しく澄んだ音色を聴衆は満喫した。
第2部のマンハイムの演奏では、フェリチタス・ヴィラロンさん(バイオリニスト)が、バイオリン協奏曲二短調第1楽章(シベリウス)を演奏し、客席から大きな拍手と歓声を受けた。息子(15)と2人で演奏を聞いた40代の女性(平良)は「心臓にまで響くような、迫力のある本物の演奏を聴いた。このような機会は宮古島では少ない。きょうは十分に堪能した。機会があれば、また聴きたい」と感想を話した。