藤村氏が取締役に復帰/宮古テレビ株主総会
取締役会で社長就任へ
宮古テレビは24日の株主総会で、前会長の藤村明憲氏(64)を取締役に復帰させることを承認した。また、同社の創業者で旧平良市助役を務めた赤嶺一成氏(75)を取締役にすることも決めた。近日中に開かれる取締役会で藤村氏を代表取締役社長、赤嶺氏を取締役相談役に正式決定する。
一方、昨年9月の株主総会で藤村氏を解任するとともに業務上横領の疑いで刑事告訴した同社の與那覇昇社長、砂川健次専務、下地一雄常務はそれぞれ任期満了に伴い退任した。
同社に告訴された藤村氏は今年7月に不起訴処分となった。
取締役に復帰した藤村氏は25日、宮古毎日新聞社の取材に「会長解任後の1年間、社の内外に不安や不信感を与えてしまった。公平公正、地域社会に貢献するというマスコミの使命を自覚し、信頼回復に努めていきたい」と述べた。
取締役相談役に就任予定の赤嶺氏は「会社はチームワーク、チームプレーでパワーを出すのが大事。社員が常日ごろから何を求めているか、さまざまな意見を聞き明朗闊達な職場作りに努めたい」と話した。
同社は1977年6月13日に宮古島有線テレビとして設立し、翌78年5月に開局した。1988年11月に現在の宮古テレビに社名変更。サービスエリアは宮古島市、多良間村で加入世帯は今年7月末で1万7034世帯。