県知事賞に長濱愛さん
ファッションコンクール/県IMモード主催
【那覇支社】県IMモードデザイナーズ協会(伊舎堂マサ子会長)主催の「第15回ファッションデザインコンクール&沖縄モードクリエーター甲子園」が8月29日、那覇市のパレット市民劇場で催され、グランプリ県知事賞に伊舎堂沖縄ファッション學院の長濱愛さん(29)=沖縄市=の作品が輝いた。
同コンクールは若手デザイナーの育成や伝統工芸「染め」「織り」の継承・普及、服飾文化の向上などを目的に、2000年から毎年開催されている。
今年のテーマは「熱意と誠実~人と人世界につなぐ」。県内の高校生や一般から約30点の応募作品があり、1次のデザイン画審査を通過したドレスやワンピースなど計15点がモデルにより舞台で発表された。
長濱さんは「デイゴの木をモチーフにデザインした。ルーシング(縫い縮めた飾り紐)技法で木の枝の生命力の強さと、オレンジ色の花の美しさを表現した」と話した。
今回は協会創立20周年と第15回の節目を記念して、歴代グランプリ受賞者や同コンクールから誕生したプロデザイナーの作品も披露された。
伊舎堂会長は「今後とも次世代に活躍できるクリエイター、デザイナーの発掘支援と県内のファッション産業の振興に貢献していきたい」とあいさつした。
宮古島市の上地栄子さん(栄子洋裁店代表)の宮古織りのかりゆしウエアや、帯と着物地で組み合わせたロングブラウスの作品もファッションコレクションで紹介され、会場から盛んな拍手が贈られた。
同コンクールの知事賞などの受賞作品は、パレットミニギャラリーで14日まで展示される。