飲酒運転根絶を誓う/宮古島市
秋の交通安全運動出発式
21日から始まる秋の全国交通安全運動を前に、「安全運転が御守り!」をスローガンに16日、市中央公民館で宮古島市出発式(主催・市交通安全推進協議会)が開かれた。関係機関・団体の関係者ら約100人が参加。30日までの期間中に向け、交通事故防止や飲酒運転の根絶、二輪車の交通事故防止などへの取り組み強化を誓った。
同運動は、広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、交通事故防止の徹底を図るのが目的。同出発式の共催は宮古島署、宮古島地区交通安全協会。
同署によると、県内の交通人身事故は、9月1日現在で4347件発生し、前年同期に比べ321件減少した。交通死亡事故は27件発生し、29人が死亡し、前年同期に比べ4件、6人減少した。一方、宮古島暑管内では、9月16日正午現在で78件発生し、昨年同期に比べ4件増加している。
全国重点は▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用車中の交通事故防止(特に、反射材用品などの着用の推進および自転車前照灯の点灯の徹底)▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の根絶-の3項目。
県独自の地域重点は、二輪車の交通事故防止(特に、若年者を含めたマナーアップの推進)。
下地敏彦市長(代読・平良哲則生活環境部長)は「今後とも飲酒運転の根絶に向け、家庭、職場、地域で飲酒運転の悪質、危険性、反社会性、事故を起こした場合の責任の重大性を訴え続けていくことが必要である」と決意を新たにした。
平良英俊署長は「早朝、深夜などの時間帯に関係なく検挙される飲酒運転については、引き続き取り締まりを強化していく」と強い姿勢で臨む考えを示した。
宮古事務所の安里肇所長は「地域の関係機関と一体となって、交通事故のない安全な街づくりを目指して取り組んでいく」と強調した。同安全協会の宮里敏男会長は交通安全宣言で「命の尊さと交通事故の悲惨さを深く心に刻み、家庭や職場から交通安全に対する意識の輪を拡げていく」と決意表明した。
式では、交通事故犠牲者に対して一分間の黙とうを捧げた。