「伊良部大橋の経済効果は」/県議会一般質問
奥平氏がただす
【那覇支社】県議会9月定例会は一般質問初日の29日、奥平一夫氏(県民ネット)ら野党会派の7氏が登壇し、奥平氏は伊良部大橋供用に伴う地域振興と下地島空港・周辺残地利活用などについて県執行部の考えをただした。
同大橋による経済効果について、川上好久副知事は「移動時間などの短縮により、建設費(395億円)などの約3倍の効果があると推計している」と明らかにし、「宮古圏域が一体化され経済や人の交流が盛んとなり、農水産業の発展や観光産業の振興、雇用機会の創出など、さまざまな効果が期待される」と述べた。
伊良部高校の存続について、諸見里明教育長は「伊良部地域の少子化に伴い児童・生徒数が今後も減少傾向にあり、同校の適正規模を維持することは極めて厳しい状況にある」とした上で、「同橋開通後の入学者の推移を注視したい」と答えた。
観光客数の増加予想について、高良倉吉副知事は「目標値は2013年度実績の約40万人を基に、目標設定に必要な宿泊施設やレンタカーなどの受け入れ体制について関係者との調整を進めている」と報告した。
下地島空港の新たな利活用について、當銘健一郎土木建築部長は「事業対象地の概況、環境などの周知広報活動に取り組んでおり、10月上旬から12月上旬にかけ、事業提案の受け付けを行う予定」と述べた。