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日曜訪問
2014年10月12日(日)8:55

渡真利 将博さん(65歳)/ダイビングショップ24ノース代表

マリンレジャーの草分け


渡真利将博さん

渡真利将博さん

 年間を通じて多くの観光客が宮古島を訪れるようになって久しく、今や宮古島市のリーディング産業と期待され成長を遂げている観光産業。その振興に大きく貢献してきたのがダイビングなどのマリンレジャー産業で、渡真利さんはその草分けとして知られる。

 「1977年頃かな?始めたのは。当時はマリンレジャーという言葉さえ一般的でなく、周囲の認識は渡真利家のバカ息子が何かやらかし始めたという感じでしたね」と笑う渡真利さんだが、元来漁師で海産物を商っていた父親のDNAが渡真利さんを海に向かわせたのだろう。

 以来、大型ホテルの進出や東京直行便の就航といった島へのアクセスが改善されるなど、観光環境が大きく変わる中、ダイビング業に比重を移しつつ精力的に営業を重ねてきた。結果、その活動に誘われるように一つ一つと同業者も現れ、開業以来37年を経た現在は「業者登録数は95にも及びます。ここまでくれば、それぞれ自助努力するでしょうし、ダイビング業は今後も発展維持されていくんじゃないでしょうか」と現状と将来を語る。

 来年1月には宮古郡民待望の伊良部大橋が供用開始の予定で、観光産業面においても新たな振興策を図る契機と期待が高まっている。

 ダイビングショップを営む渡真利さんにとっても追い風となるものだが、至って冷静で「下地島周辺にダイビングスポットが多いのは、ショップの集中する平良から近く、年間を通じて風況に恵まれていることが理由です。その意味では拠点を移すなど営業形態が変わってくるかもしれませんね」と影響を分析する。

 続けて「むしろ課題は客単価の向上ですね。それにはサービスの質を高めることが不可欠で、営業のあり方も見直しを求められていくでしょうね」と語る。

 そして自らの先を見据えて「今後はダイビングと併せてクルージングなど、富裕層を対象にヨットを用いたサービスに比重を移していきたいと考えています。それにはマリーナの整備など行政の支援も不可欠で、いろいろ課題も多いのですが」と語るも、リーディングカンパニーとして走ってきた自負で乗り越えていきそうな渡真利さんだ。

 渡真利 将博(とまり・まさひろ)平良字荷川取在。1949(昭和24)年6月7日生まれ。美和子夫人との間に2男1女。

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