血液不足が深刻/県赤十字血液センター
目標値を大きく下回る/献血の積極協力呼び掛け
宮古島市内では現在、沖縄県赤十字血液センターの献血車輌が各所で移動献血を実施しているが、21日現在、採血量は目標値を大きく下回り、輸血用血液の不足が深刻な問題になりつつある状況だ。同血液センターでは市民に対し、積極的に献血に協力してほしいと呼び掛けている。とりわけO型、B型が不足しており、同型の人の献血協力を強く求めている。
今回の宮古島市での移動献血は今月13日からの開始を予定していたが、台風号の影響で、車輌を移送する船舶が欠航し、16日午後から移動献血を開始した。
同センター献血推進課の照屋栄樹さんによると、当初20日までの目標量は400人を設定していたが、同日までに約100人分しか採血できていない状況だという。
台風19号の影響による輸血用血液の不足は全国的にも起きており、とりわけ沖縄県は県内での自給ができなかった場合、他府県からの応援に頼っていることから常時、血液は不足がちの状況だ。
同血液センター宮古地区献血推進員の与那覇正博さんは「定期的に輸血しなければならない難病を抱える患者も宮古にはいる。こうした難病者の大変さを理解していただき、宮古の皆さんの善意ある献血をお願いしたい」と献血への協力を呼び掛けた。今回の宮古地区での目標人数は775人を目指している。
400㍉㍑献血が可能な人の基準は体重50㌔以上で、男性が17歳以上70歳未満、女性が18歳以上70歳未満。ただし65歳以上の人は60~64歳までに献血歴のある人。市内での移動献血は今月31日まで行われる。きょう22日は市役所平良庁舎で移動献血を実施する。