街角に音楽の空間を/ストリートピアノプロジェクト
市民にピアノの寄贈呼び掛け
赤崎さん(地域交流センター理事)が提唱
「自宅で眠っているピアノを再生させませんか?」。街角にピアノを設置し、通りすがりの観光客や市民らに気軽に弾いてもらう「ストリートピアノプロジェクト」が宮古島市でスタートする。地域のにぎわいづくりや観光交流の空間づくりを目指す企画で、11月中旬にも実行委が設置される予定だ。石垣市や名護市にも実行委設置の動きがあり、将来的には全県を網羅したプロジェクトに発展させる方針だ。
同プロジェクトを提唱する特定非営利活動法人「地域交流センター」理事で琉球地域研究員の赤崎隆三郎さんが21日、宮古毎日新聞社を訪れ、趣旨や目的などを説明した。
赤崎さんは「ピアノが好きだった子供たちが親元を離れていった家庭には、きっとピアノが残っているはず。それを寄贈してもらい、ストリートピアノとしてよみがえらせてほしい」と呼び掛けた。
「まちの中にピアノを置き、通りがかった人たちが演奏する。音の無かった場所に音が響くと、そこは出会いの場や交流の場となる」と赤崎さん。「宮古島の新たなおもてなしの空間になるのでは」と話した。
まずは基金づくりを目的とした実行委を立ち上げる予定だ。市民などから集まった基金は、寄贈されたピアノの運搬やデザイン、調律など点検、修理、整備に当てられるという。
赤崎さんは「まちの駅の協力も得て宮古、石垣から県内全域に向けて発信していきたい」と語った。
「ストリートピアノプロジェクト」についての問い合わせは地域交流センターの赤崎隆三郎さんまで(電話090・7155・3709)まで。