身近な自然を学ぶ/海の環境ネットワーク
下地中生徒に出前授業
下地中学校(久高三彦校長)の3年生26人を対象にした環境教育出前授業が6日、川満のマングローブ木道で行われ、宮古島海の環境ネットワーク(春川淳代表理事)のメンバーがマングローブの生息する地域の環境や汽水域における生き物の生息環境などについて紹介。生徒たちはメモを取りながら身近な自然で多くの生き物たちが命のドラマを展開していることを学んだ。
この出前授業は、県地域環境センター事業を受託した沖縄こどもの国から同ネットワークが依頼を受け、全労済地域貢献助成事業として行われた。
同ネットワークの春川京子さんは、マングローブは汽水域に生息する植物の総称で世界には78種類、宮古には4種類が生息していることを紹介した。
春川さんは「与那覇湾には島のわき水が海に流れ出しており、このマングローブが生息する地域は保水力が高く、生き物が食事や子育てをする場所であり、渡り鳥の休息地にもなっている」と紹介した。
生徒たちは、同地区に生息するヤエヤマヒルギやメヒルギなどの特徴や生息環境、生き物たちの生態系などについての説明に聞き入り、身近な環境の新しい発見をメモしていた。