講演、シンポで情報交換/神経科学カンファレンス
研究者や医師ら100人参加
神経科学分野の研究会「第2回宮古島神経科学カンファレンス」が7日、市上野宮国のホテルを会場に2日間の日程で開幕。神経科学の研究者や医師、医療従事者など全国から約100人が参加。香港と韓国から招いた大学教授2氏による招待講演やシンポジウム、教育講演など通じて情報を交換した。きょう8日は午後3時から県宮古合同庁舎で公開市民講座も開かれる。
同研究会は、個々の研究領域を超えた情報や意見の交換を目指し、臨床医学や基礎医学、医用工学、心理学など広い視点から神経科学の理解を深め、異分野の研究者らが忌憚のない意見を交換することを目的に開催されている。
招待講演では、台湾のチェンクン大学のミン・チーパイ教授が「アルツハイマー病患者の中枢聴覚機能について」、韓国のハリム大学のガク・ヒースー教授は「早期認知症診断について」をテーマに講話した。
シンポジウムでは「音楽と脳~知覚から表出まで」について4人の専門家がそれぞれの研究結果などを発表。教育講演では東京電機大学未来科学部の安田浩氏が「メディア社会の将来」、光産業創成大学院大学の江田英雄氏が「脳研究者にとっての知的財産戦略とイノベーション」をテーマに語った。
そのほか、持ち時間15分で多くの人が発表する一般演題やランチョンセミナー、共催セミナーなども行われた。
きょう8日もシンポジウムやセミナーを行うほか、午後3時からは公開市民講座を県宮古合同庁舎2階で開催。国際福祉医療大学病院耳鼻咽喉科の中川雅文氏が「お鼻シュシュッで風邪知らず。さぁ今日からお鼻のケア始めましょう」、秋田県立脳血管研究センター神経内科の前田哲也氏が「みんなで学ぶパーキンソン病」について講話を行う。午後5時終了予定。参加希望者は当日、直接会場へ。
同研究会は昨年、宮古島で第1回を実施。現時点で第4回まで宮古島開催が決定している。