浜川平和さんが市長賞/郷土の民話大会
國仲君は教育長賞/5人がミャークフツ披露
第9回市民総合文化祭(児童・生徒の部)「郷土の民話大会」が29日、市中央公民館で開かれた。小学生5人が出場、地域に口伝えで伝承されてきた民話をミャークフツ(宮古方言)で表情豊かに披露した。審査の結果、浜川平和(のどか)さん(池間小1年)が市長賞、國仲孝人君(下地小5年)が教育長賞にそれぞれ選ばれた。表彰式は12月6日に行われる。
市長賞に輝いた浜川さんは、目の悪い鳩とカラスがエサをめぐって機転を利かせる話「ミハギバトゥとガラサのゆがたい」を発表。「2カ月間練習した」という成果を、可愛らしい動作を交えて披露した。
浜川さんは兄が舞台で発表する姿を見て「自分もいつか大勢の前で発表してみたい」と思ったという。
民話の「ミハギバトゥ」は、練習ノートに日本語と方言を書いて意味を理解しながら覚えた。「方言は先生から習った」「緊張した」と言葉少なだったが受賞にはうれしそうだった。
審査員は委員長が下地達男さん、副委員長が喜屋武重三さん、委員は伊良部和則さん、本永安子さんで①話の内容②表現力③表情の豊かさ④方言の使い方-の4項目で審査した。
下地委員長は「全員が方言の使い方や発音は上手だった。表現力や表情、間の取り方には工夫が必要。民話大会への出場を機に、日常生活にも方言の味を生かしてもらいたい」と話した。
審査結果は次の通り。
【市長賞】浜川平和(池間小1年)「ミハギバトゥとガラサのゆがたい」
【教育長賞】國仲孝人(下地小5年)「カラスとカエルの知恵くらべ」
【優秀賞】西川昌吾(福嶺小5年)「ユガラ鳥の由来」、川平ももか(下地小2年)「ネズミとヤドカリ」、平良夢希叶(福嶺小2年)「猿の生き肝」