04/23
2024
Tue
旧暦:3月15日 大安 丁 
政治・行政
2015年1月16日(金)9:00

コーラル社株譲渡を正式調印/宮古島市

3月末で沖縄製粉移行/民間活用で再起図る


株式無償譲渡の契約証を交わす下地市長(手前右)と竹内社長(左)=15日、市長室

株式無償譲渡の契約証を交わす下地市長(手前右)と竹内社長(左)=15日、市長室

 宮古島市が保有するコーラル・ベジタブル社の株式900株を沖縄製粉(本社・那覇市、竹内一郎社長)に無償譲渡する契約の調印式が15日、市役所平良庁舎市長室で開かれ、下地敏彦市長と竹内社長が契約を締結。3月31日付での譲渡と筆頭株主の交代が正式決定した。竹内社長は「本島、県外、海外に宮古島の良いものを紹介していける会社にしたい」と抱負を語った。



 コーラル社は1999年9月、旧下地町が設立した第3セクターで、市町村合併に伴い宮古島市が引き継いだ。苦しい経営が続いていて、累積赤字は1億1300万円に上っている。今回の無償譲渡は、総株式数1330株のうち67・7%を所有する筆頭株主である市が沖縄製粉に全株式を譲り、同社が筆頭株主として経営に参画することで、民間活力を生かした会社経営に移行し再生を図ることが狙い。


 調印式で竹内社長と契約書を交わした下地市長は「譲渡の申し入れを快く受けていただきありがたい。3セクという形では販路拡大が弱かった。沖縄製粉の販売網を活用してもらえればうまくいくと思う」と述べるとともに、「宮古の農産物を国内外に販売していくため、これからもしっかりと支援をしていきたい」と語った。


 竹内社長は「引き受けたからには百パーセント全力でやらせてもらう。市民の皆さんの協力を得ながら、宮古島の人のために何ができるのか、一生懸命に考えながら取り組んでいきたい」との考えを示し、「現在ある負債を解消し、健全な黒字化に持っていくとともに、沖縄本島や県外、海外に宮古島の良いものを紹介していける会社とし、働いている人たちがコーラルに入って良かったと思ってもらえるような会社にして、市民に愛される会社を目指したい」と抱負を語った。


 株式が譲渡される3月31日で下地市長はコーラル社の社長から退任するが、従業員は継続雇用される。施設は引き続き市の所有で、コーラル社が指定管理者として管理、運営を行う。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!