04/19
2024
Fri
旧暦:3月10日 赤口 壬 
教育・文化
2015年2月12日(木)9:00

文化体験型講座始まる/市文化協全4回開催

衣食住の変遷学ぶ/初回は上布保持団体代表が講話


新里代表の講話を聞く参加者たち=11日、腰原公民館

新里代表の講話を聞く参加者たち=11日、腰原公民館

 宮古島市文化協会(大城裕子会長)が「温故知新~島の自然と文化を味わう」をテーマに全4回、開催する講座「みゃーく・ワークショップ」の第1回が11日、腰原公民館で開かれた。宮古上布保持団体の新里玲子代表が「今に生かす手わざの味わい」と題し、宮古島の衣文化について講話。参加した市民約40人は宮古上布の歴史などを学んだ。主催者は「文化体験型講座」と位置付けている。



 新里代表は、宮古島の衣の変遷について、①西暦1400年以前の古代の衣②1500年以降の貢納布としての宮古織物③1900年以降の島の産業として発展する宮古上布-の3段階に区分する。


 古代の衣は、自給自足の暮らしの中の布で、身近な草木から糸を取り織物に利用していたと説明する新里代表。宮古上布の祖とされる稲石が1583年に琉球王国へ献上して以降、宮古上布を税金として納めるようになり、主産地となった一方で、庶民の手からは遠ざかり、支配階級の衣服となった歴史を紹介した。


 1903年に人頭税が廃止されると自由生産、自由販売の時代となり、島を挙げての一大産業として宮古上布が量産されるように。その結果、自家用織物が衰退したとの考えを示す新里代表だが、「最近は先人の暮らしに思いをはせる機運が高まっていて、日常使いのものを織りたいという人も出てきた。家庭料理の感覚で織りを考えると、今の人が日常で着ることのできる衣が生まれるのではないか」との思いを語った。


 講話終了後、参加者たちは、帯は使わず、腰に巻いた細いひもに着物を挟み込む形で着る「ウシンチ」という着付けを民謡歌手の与那城美和さんから学んだほか、苧麻糸を作る「ブーンミ」体験も行った。


 第2回講座は14日午後2時から、「スマフツを話してみよう」をテーマに腰原公民館で開催される。


 同ワークショップは、宮古島の衣、食、住、言語の変遷を学び、先人たちの生き方や知恵を会得し、現在に生かすための機会を提供するもの。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!