04/19
2024
Fri
旧暦:3月10日 赤口 壬 
社会・全般
2015年3月11日(水)9:00

募る故郷への思い/東日本大震災から4年

 東日本大震災から11日で4年を迎える。原発事故で故郷を離れ、宮古島に避難してきた人たち。「故郷は今どうなっているのか」。帰郷への思いは募る。


「脱原発」を強く訴え
鎌田昭三さん(71)/福島県出身


「故郷への思いは頭から離れたことはない」と話す鎌田昭三さん

「故郷への思いは頭から離れたことはない」と話す鎌田昭三さん

 福島県から宮古島に避難してから、もうすぐ4年になる。6月には故郷に戻り現状を確かめる予定だ。「宮古にこのまま住むか、福島に戻るか、現状を直視して決めたい」

 自宅は南相馬市小高区。福島第1原発から20㌔圏内の立入警戒区域だった。

 原発の恐ろしさを目の当たりにした。宮古島に避難後は「脱原発」で行動を展開。ハンドマイクを手に、被災当時の様子を語りながら原発事故の危険性を訴え、署名活動も実施した。

 原発は全国に54基も造られた。「国は原発を再稼働しようとしているが、世論調査でも脱原発を訴える人は多い。国民が本当の幸せとは何かを追求している中、国の原発政策は民主主義と相容れない」と語る。

 「何不自由なく暮らしてきた故郷とはどういうことなのか、幸せとはどういうことなのかを思う時、今の政治に憤りやむなしさを感じる」とも語った。「原発もそう、辺野古もそう、沖縄の基地問題もそう、そのような思いを強く持っている」

 宮古島に避難してきた人たちを中心に「虹の会」を結成。定期的に集まって情報交換している。福島から中学の同期生人が訪ねて来たこともある。

 地域の人たちとの交流もあり「オトーリの口上のうまさには本当にびっくりした」

 昨年の冬は風邪を引いた。「宮古島に住んでから初めて。宮古の季候に慣れたのかな」と苦笑する。

 表面的には宮古の生活には慣れているようだが「故郷への思いは頭から離れたことはない」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!