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2015年4月17日(金)8:55

県宮古農林水産振興センター所長/安里和政さん(59歳)

「農林畜水産」振興に全力


安里和政さん

安里和政さん

 県宮古農林水産振興センター所長として公務員生活最後の年を締めくくる。宮古勤務は32年ぶりだという。「宮古の『農林畜水』産業の振興に積極的に努めたい」。そう話す言葉に力を込めた。

 79年に県庁に採用された後、退職の形を取って別の機関へ出向く割愛出向を2度経験した。1度目は水産庁、2度目は糸満市で働いた。このような異色の経歴を持つ県職員はなかなかいない。

 「水産庁では、国家の予算を確保する調整で走り回ったが、勉強になることばかりだった。糸満では漁港に係る市の条例を制定する過程において多くを学んだ」

 国、県、市と三つの行政機関で培った知識と経験、フットワークの軽さを宮古勤務で生かす。

 宮古島は農業に適した島だと言う。「拠点産地品目のブランド化やかんがい排水事業宮古伊良部生産基盤整備の進展、グリーン・ブルーツーリズムを通した農林水産業の振興が期待される」と第1次産業の幅の広さを優位性に挙げ、この分野のサポートに力を注ぐ。

 「宮古は農業の地域であり、その地位は沖縄県の中でもトップランナーだと思う」と誇った。

 畜産では県畜産共進会の成功、水産業ではパヤオ漁業および養殖の安定生産に向けた施策の推進と、農林畜水産振興に全力で取り組む決意だ。

 安里 和政(あさと・かずまさ) 1955(昭和30)年7月生まれの59歳。石垣市出身。琉球大学卒。79年県庁採用。84年に水産庁、2005年に糸満市へ割愛出向。12年県漁港漁場課長。15年県宮古農林水産振興センター所長。趣味は音楽鑑賞。好きな言葉は「基礎(ベース)」。

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