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行雲流水
2015年7月14日(火)9:00

【行雲流水】「宮古島を創る」

 今年の5月、二階俊博自民党の総務会長、日本旅行業協会長を団長に3000人の「全国観光文化交流団」が中国に渡った。90年代、建築家の国際資格をめぐって、アメリカと中国は協力、アメリカン・ルールをベースとした国際統一ルールが国際建築家連盟の北京大会で採択され、アメリカは中国の巨大建築市場への参入を果たし、中国はアメリカの協力でWTOへの加盟を承認された

▼このように、各国は国際社会で相互信頼のもと、相互依存を深めて国益を譲る以外に生きる道はない

▼冷戦終結後アメリカは唯一の超軍事大国になった。したがって、アメリカに戦争を仕掛ける国はない。しかし、アメリカでは、軍需産業が再編されて巨大軍需産業が誕生、産業構造のなかに組み込まれ、戦争への関わりは途切れることがない。そのために、この40年、第三世界の犠牲者は600万人にのぼる(大東文化大学の講演で、アレン・ネルソン氏)。沖縄の米軍基地もアメリカの世界戦略、軍需産業のためにあると言われるゆえんである

▼日本はアメリカの世界戦略の歴史を検証することもなく、これ以上、アメリカの世界戦略に加担、沖縄が際限のない負担を強いられることは不合理である

▼沖縄の課題は今、基地ある故の経済阻害要因を脱して、アジアに開かれた誇りある経済発展を図ることである

▼自衛隊と米軍の連携が深まっていくなかで、宮古島全体の軍事要塞化の構想はあまりにも衝撃的である。平和で、豊かな自然と文化を守ることは、私たちの未来への責務である。

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