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人生雑感
2015年8月1日(土)9:02

【人生雑感】感謝することは、脳を活性化し、感受性を豊かにし、幸せな人生の秘訣

沖縄国際大学名誉教授 福里盛雄

1 すべてのことに感謝しなさい。

 この言葉は、私たちの創造者の命令であります。私たちの創造者は、私たちが幸せな人生を築くために、すべてのことに感謝しなさいと教えています。
 ある人は、老年者が幸せな老後生活を過ごすためには、「感謝の心と、すみませんという謙遜な心、私がしましょう、という協力的な態度が必要だ」と言っています。

 幸せな人は、感謝の心に満ちあふれています。そして、そのような人は、常に前向きの考え方をします。そして、活発的に生きるので、感謝すべきことを次々と探し発見します。そうすると、一般の人が気がつかない感謝すべきことが、私たちの周りには数多くあることに気がつきます。このように、常に考えながら毎日の生活をしますから、感受性豊かになっていきます。そして、六感をよく使いますから、脳の働きも活発になり、いつまでも若く見えます。
 感謝する人の周りには、何かやってあげたくて、親切な人々が多く集まってきます。感謝する人は、多くの人の中で生活しているから、決して孤独を感じません。心のストレスを感じません。そのために、感謝の人は、心身ともにすこやかに長生きします。

2 どうしたら、感謝する人に変えられるでしょうか。

 私たちの生きている社会に、艱難(かんなん)のような感謝できないことが次から次へと起きます。それでも、私たちの創造の神は、「すべてのことに感謝しなさい」と、命令しているのです。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて、感謝しなさい」(テサロニケ5の16~18)。
 感謝できないような不幸なことが起きても、私たちは感謝できるでしょうか。すべてのことに感謝しなさいとは、自分の不幸や災難に感謝しなさいという意味ではありません。どんな状況の中でも、決して変わらない私たちの成長のために有益なものがあるから、それを選び取りなさい、そしてそれに感謝しなさい、という意味だと考えます。では、いつまでも変わらないものとは何でしょうか。
 私たちは、神に愛されています。神は、自分の愛する子を成長させるために、さまざまな困難に遭遇させます。私たちはその困難の中で、今まで感じなかった苦しみ、悲しみ、寂しさ、孤独感を感じさせられます。それを通して、他人のその感情を共有することができます。
 神に愛されている者は、神の愛は永遠に変わることなく、私たちがどんな悲しみや困難に遭遇しても見捨てることなく、強く生きていく力を永遠に与え続けます。神に愛されている者は、人生の逆境の中で大きく成長します。神に愛されている者にとっては、すべてが益となります。悲しみや困難は、そのときは好ましいこととは思わないが、あとになって、それが自分の人生の大きな生きる知恵となっていることに、気がつく場合が多いのです。私たちは人生の困難に遭遇するとき、簡単にそこから逃げ出さないことです。つらいでしょうが、それに耐えて感謝の心を持って、忍耐して止まっている必要があります。
 そうすると、私たちが想像もしていなかった人間としての豊かさが養われていることに、自分自身驚きます。
 感謝に満ちあふれた人生を過ごすことができた人は、幸せな生涯を送った人だと言うことができます。私たちもどんなことにも、感謝すべきことを探し求めて、感謝の心に満ちあふれた人生を送りたいものです。 

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