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行雲流水
2015年12月5日(土)9:01

【行雲流水】「COP21」

 11月30日から12月11日までの期間、フランスのパリ郊外の町で気候変動枠組条約第21回締約国会議が開催されている。メディアはそれをCOP21と伝えるが、COP21は単に第21回締約国会議にしかならない。具体的に言えば「気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)の締約国による第21回国際会議」といったところだ

▼安倍総理も締約国会議に出席して会議の開会式に引き続いて開催された「リーダーズ・イベント」でスピーチをしている。首脳たちの話の内容は気象に関する国際会議でのスピーチとなるとそれこそ捉えどころのない茫漠(ぼうばく)としたものだ

▼フランスのオランド大統領は「二酸化炭素濃度の極端な上昇で命を失う人々は数百万人、物質的な損失は数十億にのぼり気候変動がもたらす破壊を免れる国はない」と述べ「最貧困国が最も深刻な影響を受ける」と指摘して「いまこそクライメート・ジャスティス(気候正義)の名の下で行動すべきだ」と語った、という

▼気候変動枠組条約は1992年ブラジルのリオデジャネイロで開催された「地球サミット」で採択され155カ国が署名して1994年3月21日に発効した。1995年3月28日ベルリンでのCOP1いらい今回のCOP21までの20年間地球温暖化についてさまざまな議論や取り組みがなされているが温暖化の歯止めにはなっていない

▼それどころか地球温暖化の拡大で地球は「酸欠」状態になりかねないとの研究発表があったと【AFP=時事】が伝えている

▼大気中の酸素の約3分の2を生成している海洋性植物プランクトンが地球の平均気温の上昇によって酸素生成能力を損なってしまうことに起因する、と。

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