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社会・全般
2015年12月8日(火)9:06

特支学校に文科大臣表彰/歯科保健の取り組み評価

将来見据えた指導に力点


下地市長(右から2人目)に文科大臣表彰を報告した喜久山校長(同3人目)と学校歯科医師の平良さん(同4人目)ら関係者の皆さん=7日、市長室

下地市長(右から2人目)に文科大臣表彰を報告した喜久山校長(同3人目)と学校歯科医師の平良さん(同4人目)ら関係者の皆さん=7日、市長室

 県立宮古特別支援学校(喜久山強校長)はこのほど、第54回全日本学校歯科保健優良校表彰で優秀に選ばれ、文部科学大臣から表彰を受けた。卒業後を見据えた歯みがき指導や、かみ応えのある食材を使った給食など、心と体の健康を目指す歯科保健の取り組みが高く評価された。同校によると、文科大臣表彰(優秀)は宮古初。

 同校の喜久山校長や宮古地区歯科医師会の我如古充会長、学校歯科医の平良和枝歯科医師らが7日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、受賞を報告するとともに、障害者の歯の治療や予防に対しての市の支援に感謝した。

 同校では小、中、高等部の児童、生徒たちの実態に合わせた歯科保健の取り組みを実施。具体的には小学部では歯みがき指導や、ブラッシング前の口周りのマッサージ、中学部は自分で歯ブラシを持って口に当てる指導、高等部では卒業までに歯科治療が終わり、社会参加にスムーズに加わることなどを目標に掲げ実践した。

 また、歯の健康を意識させる「歯っぴーでー」「かみかみディ」などの学校独自の取り組みを、授業参観と組み合わせて実施し、保護者の意識改革を図った。

 喜久山校長は「子供たちが卒業する18歳の時に、虫歯ゼロを目指していきたい」と今後の取り組みにも意欲。「子供たちを健康に育てれば、学校を卒業してから病院に通う回数が少なくなり、将来的には市の財政を圧迫することもない」と述べ、宮古全体への波及効果に期待した。

 平良歯科医師は、市が障害者の入所施設の口腔ケアに、補助金を交付していることを挙げ「全国でも見られない市の単独事業。障害者たちの口の中の実態を見た時に、どうしても支援で完結しなければ後が大変になる」と述べ、市の協力に感謝した。

 歯科医師会の我如古会長は「口腔内衛生及びう蝕予防活動に努め大きな成果を挙げた」と評価し、同校に表彰状を授与。「市民が口腔ケアに関心を持たれるような場を広げていければ」と語った。

 報告には、宮古教育事務所の田場秀樹所長、同校栄養教諭の宮城亜希子さんが同席した。

 表彰式は10月29日に、長野県県民文化会館で行われた。


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