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【特集】新年号
2016年1月1日(金)9:04

柔道躍進、頂点へ

宮総実、目標は全県制覇


宮総実の柔道部。(前列左から)川満涼奈さん、吉濱稔規君、川満奨磨君、後列左は長間邦和顧問、同右はマネージャーの洲鎌正樹君

宮総実の柔道部。(前列左から)川満涼奈さん、吉濱稔規君、川満奨磨君、後列左は長間邦和顧問、同右はマネージャーの洲鎌正樹君

 「上へ、もっと上に行くんだ」-。3人の部員の信念がぶれることはない。どこまでもストイックに自らを追い込み、一切の妥協を許さない。一心不乱に練習に励む姿勢は高校生らしからぬ風格すら漂わせる。

 宮総実柔道部の名前が県内に知れ渡ったのは昨年11月の新人戦。主将の吉濱稔規君が60㌔級で2位、川満奨磨君が100㌔以下級で3位に入った。吉濱君は九州大会にも出場した。

 躍進の要因は膨大な練習量を支える強い精神力にある。たった3人で、ひたすら練習に打ち込む。女子の川満涼奈さんを含めて誰も弱音など吐かない。昨年4月に顧問を引き継いだ長間邦和教諭はその姿に圧倒された。「自分たちだけでこんなに追い込める高校生がいるのか」。信じられない光景に感動を覚えた。

 主な練習メニューは主将の吉濱君が組む。その内容が厳しい。昨年は1年生数人が入部したが、ついていけずに次々と武道場を後にした。そのおかげで団体戦にも出られない。

 ただ、誰もその現実を悲観しない。「本気で挑むからこそ厳しくなる」と話すのは長間教諭だ。「私は最後まで支持する。本当にすごい子供たちです」

 主将として2人を引っ張る吉濱君は「3人とも今より上に行きたいという思いがある。それぞれプライドがあるからきつい練習にも耐えられる。まずは県大会で優勝する」と意気込む。

 川満君は「沖縄尚学に勝ちたい。個人でも団体でも九州、全国に行きたい」と抱負。川満さんは「柔道が好き。公式戦で結果を残せるように頑張る」と飛び切りの笑顔で語った。

 2016年、いよいよ3人の挑戦が始まる。

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