羽田-宮古を開設/ANA
3月27日から1日1往復/関西直行便は通年運航へ
全日本空輸(ANA)は20日、東京羽田-宮古路線を新規開設することを発表した。3月27日から1日1往復2便を運航する。使用機材はボーイング737-800型機(167席)を予定している。昨夏に期間運航させた関西-宮古路線の通年運航も決定した。国内線の拡充を図り、旺盛な観光需要に対応する。
ANAの東京直行便開設は、同社が20日に発表した2016年度航空輸送事業計画で明らかになった。競争環境や需要動向の変化を踏まえて設定した。
発着時間は羽田発が午前11時40分、宮古には午後2時30分ごろに着く。宮古発は午後3時25分、羽田着は午後6時15分ごろとなる。
昨年6月1日から9月30日まで期間運航させた関西-宮古は3月27日から1日1往復2便の通年運航に変更する。昨夏の実績を踏まえるとともに高まる需要を見越した。関西発は午前7時50分、宮古発は午後1時25分に設定。機材はボーイング737-800型機。
このほか、宮古関係路線では、沖縄(那覇)-宮古の期間増便措置を3月27日以降も継続し、1日7往復14便を運航する。
今回の計画設定によって同社は宮古関係路線を3枠に拡大した。このうち本土直行は2路線。首都圏からの送客力を強化し、右肩上がりの需要に対応する。
東京への直行便は日本トランスオーシャン航空(JTA)が1往復2便を運航させており、ANAの開設によって直行便は1日2往復4便となる。観光振興に弾みがつくことは確実だ。
新規開設、増便の要請行動を展開してきた行政や経済団体はANAの決定を歓迎。長濱政治副市長は「市長ともども喜んでいる。これまでの誘致活動の成果でこれからの宮古観光に良い影響を及ぼす」と一層の観光振興を期待し、「時間帯も使い勝手が良いので関東圏の埼玉、茨城、群馬などの県民も利用しやすい」とダイヤ設定も評価した。
宮古島商工会議所の砂川恵助専務は「行政と連携して要請を続けてきたことが実を結んだ。本土直行便のメリットは計り知れないもので、観光だけでなく、いろいろな分野で良い影響が出てくる。観光振興並びに経済の活性化が大いに期待できる」と話した。