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2016年3月13日(日) 9:07

会場満席、笑いと涙/劇団かなやらび初の自主公演

「七人の部長」を熱演


7人の個性がぶつかり合った劇団かなやらび初の自主公演「七人の部長」の1シーン=12日、アバビル3階大ホール

7人の個性がぶつかり合った劇団かなやらび初の自主公演「七人の部長」の1シーン=12日、アバビル3階大ホール

 宮古地区の児童生徒で構成する「劇団かなやらび」の初の自主公演が12日、アバビル3階大ホールで開かれた。小学5年生から今春、高校を卒業した計22人の劇団員が総出演。高校の部活動予算をめぐり、笑いあり涙ありの舞台で、ほぼ満席となる約220人の観衆に感動を与えた。



 演じたのはオリジナル版「七人の部長」(作・越智優、構成、演出・明石光佐)。全国の高校演劇コンクールで、必ずどこかの演劇部が上演するという高校演劇界の定番作品だ。


 私立ヤツシマ高校部活動予算会議には手芸、演劇、文芸、アニメの文化系部活と、剣道、ソフトボール、陸上の運動部計7人の部長が出席した。演劇部の年間予算3600円に「絶対無理」と、予算の見直しを求める演劇部長の嘆きを皮切りに、各部の部長がそれぞれの特徴をアピールし予算会議から段々と脱線。手芸部長の生徒会長が会議をまとめようとするも自身も脱線していって…。


 太宰治の「走れメロス」から、なぜマラソンは42・195㌔という半端な距離なのかを真剣に議論。若者の読書離れやギリシャ神話に話が飛び、酒の勢いの怖さや走った人の人柄にも及ぶ推理は会場を爆笑の渦に巻き込んだ。


 笑いの中にも涙あり。裏方で頑張る演劇部の団員に、卒業しても演劇を続けてほしいという仲間たちの呼び掛けには、会場からすすり泣きが聞こえた。


 舞台の小道具には段ボール箱を使用。舞台狭しと飛び回るオーバーアクションと現代風のせりふに加え、照明や音響が各場面を盛り上げた約1時間分間の舞台は、最後まで観衆の目を引き付けていた。


 60代の男性は「子供たちが成長した様子が分かる。素晴らしい舞台だった」と絶賛。「せりふや間の取り方も抜群だった。手作り感溢れる演劇で、実際の劇団の様子とストーリーが結び付いていた」と話した。


 生徒会長、蓮美詠子役の池田怜奈さん(宮高卒)は「仲間たちと卒業公演を迎えられたことがうれしい。自分とは違う人を演じることで、自分を大切することも学んだ」と笑顔。「大学では演劇サークルに入りたい。きょうの舞台は120点」と充実感いっぱいの様子だった。


 剣道部部長の椎名美奈子を演じた下地萌音さん(同)は「観客が真剣に見てくれてやりがいがあった。舞台と観客の距離が近く、一体感が生まれた」と笑顔を見せた。東京の新国立劇場の演劇研修所に7倍の難関を突破して入ることになっているという。「将来は役者を目指して舞台を中心に活動したい」と抱負を語った。

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