2016年3月30日(水) 9:01

今日の家庭は病んでいる。健全な幸せな家庭を回復するための秘訣

日本親業協会親業インストラクター 福里盛雄


1 今日の家庭は、病んでいる


 本来、家庭というものは、平安で一番安全な居場所である。家族にとって何よりも心の安らぎの場であり、憩いの場であり、明日へのエネルギーを再び蓄える場であると言えます。
 そのような役割を果たす家庭に恵まれず、家庭以外でさまよう人々は大変不幸だと言わなければなりません。ところが、人々にとって大切な機能を持っている今日の家庭は、その機能を失い病んでいるのです。特に子供たちにとっては、今日の家庭は、生き地獄の様相を呈しています。


 例えば、報道されているように、知識偏重で有名校に入るために全エネルギーを消耗し疲れている。また、しつけの美名のもとに子の虐待が行われ、うさぎカゴに3歳の子を押し込めて死亡させ、死体を遺棄したり、7歳と5歳の2児を生んだ母親が殺害したりする悲しい事件が家庭内でなされているのです。しかも、子の親がその犯人だとなると、子はどこで誰の保護の下で、人間として成長していく力を修得していけばよいのでしょうか。


2 健全な幸せな家庭を回復させるための秘訣


 健全な幸せな家庭を回復させるためには、その家庭を構成している各人が、まず真の人間性を回復することである。真の人間性が回復されると自分が生かされている喜びを実感します。それは、その喜びの輪は家族全員に波及します。それによって家庭が、明るくなり、家族全員が愛に満ちあふれ、何事に対しても前向きになり、家族全員が心を一つに前進していきます。一つの家庭が健全になると、それが波及して社会が健全になる。
 では真の人間性とは何でしょうか。人間は生まれながらにして、人間としてそれが充足されないと幸せになれない基本的欲求を持っていると、アメリカ精神療法の専門家ウィリアム・グラッサー博士は指摘しています。そして基本的欲求の内容を次のように説明しています。
【人間の基本的欲求】
〇生存的欲求
 健康で長生きしたいという欲求・良い子孫を残したい欲求
〇心理的欲求
 ①愛の欲求・連帯協調性の欲求
 ②自己存在感の欲求
 ③自由と自己責任の欲求
 ④楽しみの欲求
 1「愛の欲求」とは、自分を愛するように隣人を愛することです。自分を愛さない者は、隣人を愛することは不可能だと言われています。
 「連帯・協調性」とは、自己中心にならず、お互いに責任を負いあい、自分のできる分野から協力することです。
 特に家庭生活は、家族全員が連帯・協調の精神を発揮して、楽しい明るい家庭を築いていかなければなりません。
 2「自己存在感の欲求」とは、自分は生きている価値があると確信したいという欲求。人間はその欲求が充足されないでは、生き続けることはできません。
 3「自由と自己責任の欲求」とは、自分の責任で物事を処理し、その責任を自分で負うこと。
 4「楽しみの欲求」とは、生きていることが楽しい。この家庭で一緒に生活していることが楽しい。この子の親であることは、なんと幸せでしょうか。見知らぬ2人が結婚して、このように一緒に生活できることは、なんと不思議で楽しいことかと実感することです。

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