04/25
2024
Thu
旧暦:3月17日 先勝 己 
産業・経済
2016年5月20日(金)9:04

養殖モズク大幅減産/宮古島漁協

日照不足など原因


養殖モズクの減産で今期最後の収穫となった=18日、市内の狩俣漁港

養殖モズクの減産で今期最後の収穫となった=18日、市内の狩俣漁港

 宮古島漁協(渡真利一夫組合長)が取り扱う2016年産養殖モズクが、過去3年間の平均収穫量約600㌧と比べ10分の1の60㌧前後に減産になる見通しだ。日照不足などの天候不良が原因。養殖モズクで生計を立てている漁業者は「収入が少なくなり、これからの生活が大変」と悲鳴を上げている。

 宮古での今期の養殖モズク収穫は今月中に終了する予定。漁業者の中には、大幅な減少から生産を終えて表情は冴えない。

 同漁協が扱った過去3年間のモズク収穫量は2013年度603㌧、14年度543㌧、15年度669㌧。

 渡真利組合長と同漁協のモズク養殖生産部会(会員52人)の本村貞和会長は19日、同漁協事務所で取材に応じた。

 渡真利組合長は「今回のモズク不作は宮古だけでなく、県全体で起こっている。自然相手なので、これを乗り切っていく対策を考えなければならない。モズク生産者が儲からないと、担い手は育たない」と深刻な表情で指摘する。

 その上で「今回のような自然被害には行政の支援が必要である。行政に支援をお願いしたい。養殖モズク生産者には加入できる特定養殖共済制度がある。今後は漁業者を対象にした制度の説明会を開きたい」と前向きに取り組んでいく姿勢を示した。

 本村会長は「養殖モズクの成長期は12月下旬から1月中旬頃。日照不足などの原因で成長不良となり、網に根付いていたモズクの根腐れも見られた」とショックを隠さない。

 また「宮古では約40年前から養殖モズクは行われていると聞いているが、今回のような不作は初めてだ。県や宮古島市の支援をお願いしたい。これから特定養殖共済制度の知識を深め、会員の加入を促進したい」と万が一の自然被害に対応する考えを示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!