就職希望者が情報収集/企業合同説明会
高校生80人が参加
県内外から30社が出展/地区県立学校校長会主催
高校3年生の就職希望者を対象とした2016年度宮古地区県外県内企業合同説明会(主催・宮古地区県立学校校長会)が19日、県宮古合同庁舎講堂で開かれた。市内4高校から約80人の生徒が参加し、出展企業30社のうち興味を持った職種の企業数社から具体的な業務内容や労働条件など就職を決める上で必要となる情報について話を聞いた。
今年で3回目となる同説明会は、新規高校卒業予定者の就職の促進と若年者の完全失業率の改善などを目的に開催していて、今回は関東、中京地方を中心に県内外から建設や設備工事、運送、飲食、販売、看護、介護などさまざまな職種の企業社が出展した。
説明会では参加生徒が関心のある職種のブースを訪れ、業務内容や勤務地、必要となる資格、労働条件などについて説明を聞いた。
宮古高校から参加した男子生徒は「就職希望なので参加した。塗装や土木の仕事に興味を持っている。今回はどんな仕事があるのかいろいろと話を聞きたい」。宮古工業高校から参加の女子生徒は「就職か進学かでまだ迷っているが、進学にはお金が掛かるので、就職がいいのかなと思い今回、参加した。希望の職種や勤務地などもまだ決めていないので、いろいろな会社の話を聞きたい。自分から県外企業の説明会に行くのは大変だが、宮古島でこういう機会があることはありがたい」と語った。
愛知から出展の建築関係企業は「愛知は自動車関係の産業が盛んで大手が採用してしまうケースが多い。若い人とともに成長したいとの思いから今回の説明会に参加した」。東京の配達・配送関係企業は「東京は人手不足で、特に高卒生は少なくなかなか集まらない。宮古では東京や名古屋などへ就職に出る高卒生も多いと聞いたので、就職してくれる学生がいればと思い参加した」と話した。
宮古地区県立学校校長会の本村博之会長は「(県外の説明会に行く)生徒の経済的負担を軽減するために宮古で開催している。説明会を通して自分が希望する仕事が見つかり進路が決まればうれしい。高卒就職者の離職という問題もあるので、十分に説明を聞いて理解をしてから進路を決めてほしい」との考えを示した。