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郷友会便り
2016年8月7日(日)9:01

【郷友会便り】野原優一氏(上野出身)が講話/宮古方言の特徴学ぶ

講演する野原優一氏=4日午前、浦添市

講演する野原優一氏=4日午前、浦添市

 【那覇支社】宮古島の方言について語ろう会(下地トミ子会長)は4日、宮古の歴史などに関する第4回講座「宮古語の音韻の特徴について」を浦添市で開いた。上野野原出身で沖縄国際大学非常勤講師の野原優一氏が、宮古方言と沖縄本島の方言や共通語との違い、発声方法が時代と共に変化してきたことなどを解説した。

 野原氏は、「宮古の方言では、花を『パナ』と発音する。これは、奈良時代や平安時代の本土と同じ発音。本土で花を『ハナ』と言うようになるのは江戸時代から。古い発音を持っている宮古方言は非常に貴重だ」と指摘した。

 また、方言の表記方法についても説明した上で、「宮古方言は自分達の言葉。どう書くのかは強い関心を持ってほしい。言葉だけあって文字のない文化は滅んでしまう。(逆に)方言を書いていくことで言葉は成長する」と、文字を使って方言を表記することの必要性を強調した。

 会場となった浦添市てだこホール生涯学習棟には約20人が駆けつけ、野原氏の話に熱心に耳を傾けた。

 宮古島の方言について語ろう会のホームページ(http://ameblo.jp/miyakohogen/)では、今回の講演の録画を公表することも予定している。

 同会が主催する講座は、全5回の予定。第5回は8月9日で、「與那覇勢頭豊見親」と題して、元宮高校長で岡山理科大参与の仲間博之氏が講演する。場所は、浦添市男女共同参画推進ハーモニーセンター。午前9時30分から11時30分まで。入場は無料。

 詳しい問い合わせは、佐藤百合子さん(電話070・5401・5455)まで。

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