宮古方言の魅力実感
楽しく「スマフツ」学ぶ/青年会議所主催
宮古青年会議所(下地盛智理事長)は21日、市働く女性の家(ゆいみなぁ)で「楽しく学ぼうスマフツ講座」を開いた。生徒約20人が受講し、宮古方言の持つ魅力や大切さを実感した。
宮古方言の講師に長間三夫さん、スマフツクッキングの講師に津嘉山千代さんが招かれた。長間さんは「同じ音で違う言葉 スマフツ講座入門編」、津嘉山さんは「美味しく楽しく方言で調理実習」と題して講義した。
冒頭、下地理事長は「ユネスコは2009年に宮古方言を絶滅危惧言語に指定した。宮古島の30代、40代の世代で方言で話しきれない人が多い。宮古方言を夏休みの自由研究として取り組んでほしい」と激励した。
講師のうち、長間さんは「下地に住んでいる。下地には8つの部落があるが、方言は微妙に違う。宮古方言を同音異義語で並べると面白い」と述べ、単語を示して発音した。
また会話の用語例として「んぎたー ぬーまぬどぅ んぎぬみーん くまりゅーすぅが、かんぎぬ んぎーぬ ぬーまー しゅーてぃー ばんたが ぬーまんん んぎーぬ ぬーま」としゃべった。
日本語訳では「逃げた馬がアダンの中に割り込んでいるが、その馬はたてがみが抜けて、うちの馬に似ている馬だ」と述べた。
生徒の中には、歴史と伝統を持つ宮古方言の単語を復唱する人もいた。
同所会員の佐渡山武士さんが、スマフツミュージック「あの名曲を方言で歌おう」、同所まちづくり委員長の砂川夕莉絵さんが、スマフツの文化「ルーツに迫る!スマフツの歴史」と題してそれぞれ紹介した。