「おばぁ教えて!」/来間小で方言教室
来間小学校(砂川茂和校長)で16日、方言を学ぶ教室があった。講師はデイサービス来間の加持岳志さんと、80年前にこの学校を卒業した地域のおばあちゃん。次代を担う子供たちに大切な方言を引き継いだ。
教室のタイトルは「考えてみよう!80年前の島の暮らしとミャークフツ」。加持さんが博士に扮(ふん)し、助手の仲里美奈実さん(デイサービス来間)と一緒にユーモアたっぷりの特別授業を行った。
加持さんはまず、80年前の暮らしを尋ねた。おばあちゃんたちは、水は井戸からくんで頭に載せて運んだことや、まきで火をおこして料理をしたことを紹介した。
生き物の名前を方言に言い換える時もおばあちゃんの出番。加持さんがボードを示し、「これは何?」と質問するとすかさず返して子供たちを驚かせた。
方言を使ったことわざも学んだ。子供たちは、分からないことがあるとおばあちゃんに駆け寄って「教えてください」とお願いした。おばあちゃんは目尻に深いしわを寄せ、うれしそうな表情で、優しく、丁寧に言葉の意味を教えていた。
加持さんは「宮古の言葉を知るということは、宮古の文化を知るということです」と話し、方言の大切さを子供たちに伝えた。