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政治・行政
2016年9月30日(金)9:07

陸自計画 全容求め意見書可決/市議会本会議

防衛省に期限内回答要求/市長の行動促す決議も


陸自計画の全容を求める意見書と決議案を可決した最終本会議=29日、市議会議場

陸自計画の全容を求める意見書と決議案を可決した最終本会議=29日、市議会議場

 宮古島への陸自配備計画で、宮古島市議会(棚原芳樹議長)は29日、防衛省などに計画の全容開示を求める意見書を全会一致で可決した。12月定例会開会日までに関連資料を提示するよう要求する。下地敏彦市長に同様の要請行動を促す決議案も可決。21世紀新風会と野党が賛成、与党系9人は反対したが、新保守クラブ3人と真栄城徳彦氏が賛成に回り、可決された。

 同日開かれた9月定例会最終本会議で審議した。防衛大臣と沖縄防衛局長宛の意見書は佐久本洋介氏が提出。保守系を中心に11人が賛成者に名を連ねた。

 意見書では、これまでの防衛省の説明を「部分的な計画案」とし、「(候補地では)情報の錯綜に起因する無用な地域の分断が起こりかねない状況にある」と懸念を表明した。

 その上で、「計画については明瞭な議論が必要であるという結論に至った」などとし、全体計画を示す関連資料を12月定例会の前に提出するよう求めた。

 討論の後、富永元順氏と高吉幸光氏が退席。出席議員で採決を行った結果、全会一致で可決された。

 引き続き、21世紀新風会の下地智氏が関連決議案を提出。防衛省に対し、陸自配備計画関連資料の期限内提示を、市長名で防衛省に要請するよう求めた。

 討論で嵩原弘氏は「防衛省に対する要請は、議会が全会一致で決めている。それと同じ内容を市長に要請する意味はあるのか。議会が決めたことは重い」などと異論を唱え、決議案に反対する意向を示した。

 これに対し、新里聡氏は賛成の立場から討論。「本来なら、市長はわれわれが言わなくても率先して(防衛省への説明要求を)やらなければならない。市長の対応が見えないから分断も始まろうとしている。だからこそ、市長に対して『動いてくれ』と言うのは当たり前だ」と反論した。

 採決の結果、21世紀新風会と野党に加えて新保守クラブの西里芳明氏、仲間則人氏、濱元雅治氏および真栄城氏の計12人が賛同して同案は可決された。

 反対したのは嵩原氏、上地廣敏氏、垣花健志氏、下地明氏、佐久本洋介氏、平良敏夫氏、平良隆氏、下地勇徳氏、粟国恒広氏。公明の富永氏、高吉氏と仲間賴信氏は退席した。


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