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教育・文化
2016年9月30日(金)9:05

最優秀賞に長元、下里さん/社明作文コンテスト

明るい社会の実現訴え/入賞者11人に表彰状


社明作文コンテストで入賞した児童生徒の皆さん=29日、平良地方合同庁舎

社明作文コンテストで入賞した児童生徒の皆さん=29日、平良地方合同庁舎

 第66回社会を明るくする運動作文コンテストの地区審査がこのほどあり、小学校の部は北小6年の長元あいりさん、中学校の部は多良間中1年の下里優菜さんが最優秀賞に輝いた。長元さんは家庭生活、下里さんは多良間島の開放的な暮らしの中で得られた教えを発表し、それぞれ明るい社会の実現を訴えた。29日の表彰式では、入賞した児童生徒11人をたたえた。

 このコンテストは、社会を明るくする運動を地域に広げることが狙い。宮古地区の児童生徒が、作文を通して安全、安心な地域社会の実現について考えた。

 小学校の部最優秀賞の長元さんは、ささいなことで妹をたたいたり、蹴飛ばしたりしてしまった体験を振り返る作文を書いた。

 けんかした後、妹を抱きしめる母を見て、「なぜ母は妹ばかりかわいがり、甘やかすんだろう」と、不満に思った気持ちを素直に書いた。母親に「どっちが好き?」と聞いたことも。

 このとき母が「二人ともお母さんの宝物だよ」と話してくれたこと、「今のお母さんがいるのは、あいりのおかげだよ」と言って優しくほほ笑んでくれた出来事に触れ、妹に手をあげた過去を反省。「社会を明るくする運動。私はまず、自分自身が変わることだと気付きました」とまとめた。

 中学校の部で最優秀賞を受賞した下里さんは、多良間島ののどかな風景や人の温かさを作文全体に散りばめた。人と人がすれ違うとき「あいさつを当たり前のように自然な形で交わし合う地域は、他にはあまりないと思う」と紹介し「数秒のすれ違いの中に、心と心が触れ合う温かなひとときが生まれている」と豊かな地域性を巧みに表現した。

 最後に「礼儀を重んじる守礼の邦・琉球」を取り上げて、「その原点が私たちの島にも残されているのではないでしょうか。私たち子供世代も、地域のお年寄りに負けないような礼儀あるふるまいで明るい未来を築いていきましょう」と同世代に呼び掛けた。

 表彰式には父母や学校関係者多数が出席し、入賞者をたたえた。表彰した宮古保護区保護司会の普天間裕会長は「これを機会に、非行をなくすための運動や安全で安心な街づくりを日ごろから心掛けてほしい」と入賞者に語り掛けた。

 入賞者は次の通り。

 【小学校の部】最優秀賞=長元あいり(北6年)▽優秀賞=瀬名波りん(同)謝敷英里(平良第一6年)▽入選=外間光月(多良間6年)上原八重(北6年)
 【中学校の部】最優秀賞=下里優菜(多良間1年)▽優秀賞=友利優花(平良3年)仲宗根真那(同1年)▽入選=下地陽香莉(同2年)立津槙斗(同)上地大海(同)


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