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【特集】新年号
2017年1月1日(日)9:15

ハンディ乗り越え生き生き/就労継続支援B型事業所「トマトランドみやこ」

大玉トマトを収穫


真っ赤に熟した大玉トマトの出荷を控えさわやかな表情を見せる利用者ら

真っ赤に熟した大玉トマトの出荷を控えさわやかな表情を見せる利用者ら

 社会福祉法人みやこ福祉会(伊志嶺博司理事長)が運営する就労継続支援B型事業所「トマトランドみやこ」では、ハンディを乗り越えた神里裕斗さん(36)ら3人が自立に向け、収入を得ながら生き生きと働いている。一緒に働く仲間たちが優しく3人を支え、毎日楽しく出勤しやすい環境をつくっている。全員で力を合わせ、真っ赤に熟していく甘くて美味しい大玉トマトの収穫に奮闘する。年間出荷量は35~40㌧見込む。伊志嶺理事長は「障がい者の居場所づくりのために働く場をつくり、障がい者の利用・雇用に貢献したい」と決意を新たにする。

 神里さんら3人は3年前に利用して以来、1週間に5日出勤して生き生きと働く。その姿に職場の仲間たちは「よく頑張る」とたたえる。

 栽培用ハウス施設は2棟で合わせた面積は2000平方㍍。伊志嶺理事長は「行政からの補助金は受けないで整備した。事業費は1億2000万円だった」と語る。

 就労継続支援B型は、利用者が作業分の収入をもらって働く非雇用型とされる。同B型に対し、同A型の場合は一般雇用で働く雇用型と言われている。

 同ハウス施設内にはポット5000個で育つ大玉トマトが色づき始め、豊作を予想させている。作業者は台車に乗り、レールで移動しながらハサミを使って1個1個丁寧に収穫する。側に置いてある青色コンテナに詰め、「野菜ランドみやこ」にある選別施設に運ばれ、選別後に地元と島外の大手スーパーへ出荷される。

 利用者の平良寛治さん(66)は「健康が一番。今年も自転車で通勤する」、神里さんは「新しい年も豊作になるよう成功させたい」と目標を話した。川満洋行さん(33)は「今年も真面目に働いて、給料をもらいたい」と抱負を語った。

 みやこ学園の主任就業支援員の知念聡さんは「障がいのある人もない人も共に楽しく働く職場づくりに懸命に取り組む」と意欲を見せる。

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