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政治・行政
2017年1月22日(日)9:07

継続か刷新かで審判/きょう投開票

4候補が最後の訴え/午後11時ごろ大勢判明


 任期満了に伴う第4回宮古島市長選挙は21日、選挙運動最終日を迎え、4陣営は支持者や運動員を総動員して打ち上げ式を行った。各候補者は、最後までの支持を訴え。全員で「投票箱のふたが閉まるまで、全力で頑張ろう」と団結を図った。8年ぶりの選挙は「市政継続」か、「刷新」かで市民の審判が下される。陸上自衛隊配備の是非や、経済振興策なども問う選挙で、投票は22日、即日開票される。当落の大勢は午後11時ごろに判明すると見られる。市選挙管理委員会が発表した当日有権者数は4万3401人(男性2万1445人、女性2万1956人)となっている。




 立候補者は届け順に、新人で前県議の奥平一夫氏(67)=民進推薦、現職で3選を目指す下地敏彦氏(71)=自民推薦、新人で医師の下地晃氏(63)=社民、社大推薦、新人で前市議会議長の真栄城徳彦氏(67)。


 奥平氏は、陸上自衛隊配備は「絶対に認めない」と力説した。翁長雄志知事の支持を前面に出して、県政との連携をアピール。宮古の可能性を広げる下地島空港の利活用や観光産業の振興を訴えた。


 下地敏彦氏は、地域経済の活性化を強調。「今やっと経済が良くなった。これを続けたい」と訴えた。経済を支えるための子育てや医療、福祉、公共工事などのあらゆる分野で政策を進めていく考えを強調した。


 下地晃氏は、医療の充実や産業の振興、人材育成を柱にした政策を紹介し「世界に羽ばたく若者を輩出したい」と構想を述べ「活力ある宮古島市づくりに向けて全力で頑張りたい」と支持を求めた。


 真栄城氏は、「市政継続か刷新かを決める選挙」「宮古島市が生まれ変われるかどうかという瀬戸際の選挙」などと主張。その上で「市の再生、改革に取り組むことを約束する」と呼び掛けた。


奥平 一夫氏(67歳)/無所属・新(民進推薦)
軍備より観光産業発展



 この選挙は歴史的な審判が下る選挙。私は、皆さんに陸上自衛隊配備は絶対に認めないことを約束したい。


 政府と自衛隊が一体となって、この宮古の空にオスプレイやミサイルが飛び交うことを私は想像もしたくないし、認めたくもない。


 宮古島に住む私たちがこれからやるべきことは、軍備ではなく、宮古の将来の可能性を広げる観光産業を大きく発展させることに全力で取り組む必要がある。


 下地島空港の有効活用に向けて私は12年間取り組んできた。翁長雄志知事からは「あなたが市長になれば県政と十分に連携してこの下地島空港を動かせることができる」と言われた。


 今、宮古の観光産業(入域客)は70万人を超えようとしており、100万人達成も実現できる。そうなればこの宮古島に多くの定期便とチャーター便、LCCが飛び交うことになる。


 そうなれば、ミサイルでもオスプレイでもない民間旅客機がこの島の空を飛び交うことになる。


 まさに今が正念場。問題の多い今の市政を皆さんと一緒に変えることができる。私も選挙戦の勝利を目指して最後の最後まで頑張りたい。


 奥平 一夫(おくひら・かずお) 1949(昭和24)年7月20日生まれ。67歳。宮古島市平良東仲宗根出身。沖縄大卒。93年に旧平良市議に初当選し、3期連続当選。2004年の県議選で初当選し3期務めた。



下地 敏彦氏(71歳)/無所属・現(自民推薦)
経済の好循環の継続を


 私が就任した時の最大の課題は、雇用の場をつくることだった。若い人たちが仕事ができる場所をつくろうとすべての政策を進めてきた。


 今、宮古島は県内で一番活気があり、雇用についても企業が求める人さえ足りないほど改善された。
 今やるべきことは、若い人たちが宮古に戻って活躍される場をもっともっとつくること。そうすることによって、すべての経済は好循環を始める。


 これを継続させなければならない。停滞させると、元の革新時代のあの経済状況に戻ってしまう。


 これだけは避けないといけない。もっと豊かなステージの高い宮古島にしたい。


 今やっと経済が良くなった。これを続けたい。学校給食費の半分を市が持つことを決定した。医療費についても改める。お金が無くても病院にいける制度をつくる。


 子育て、医療、福祉に加え、これを支えるための公共工事もやる。経済を支えるには、そういう部分をやらないとだめ。すべての分野をトータルにやらなければ政治は進まない。


 こういう政治を皆さんと一緒になってやりたい。豊かな、笑顔の、すべての人に誇れる宮古島をつくっていきたい。


 下地 敏彦(しもじ・としひこ) 1945(昭和20)年12月10日生まれ。71歳。宮古島市平良出身。琉大理工学部卒。県農林水産部次長、県宮古支庁長、旧城辺町助役などを務めた。09年1月25日の宮古島市長選で初当選。2期目。



下地 晃氏(63歳)/無所属・新(社民、社大推薦)
自然環境と命の水守る


 この市長選に当たり、皆さんには2カ月間、大変お世話になった。皆さんの熱き思い、その大きくて力強いエネルギーを背中に受けて、私自身、この選挙を全力で駆け抜けてきた。


 これだけ多くの方が新人である私のことをきょうまで支えてくれた。そのことに心から感謝したい。


 私は、宮古島市の未来予想図を入れ替え、その実現に取り組んでいく。


 豊かで幸せな島、健康でみんなが生き生きと暮らせる宮古島市づくりのために私はまい進する。


 しっかりと島の産業を振興し、教育面では人材を育成していく。この宮古島市から世界に羽ばたく若者を輩出したい。そんな活力ある宮古島市づくりに向けて全力で頑張りたい。


 宮古島が、未来永劫(えいごう)平和であるためにも自然と住環境、命の水を守るべく全力を尽くす。市民が安全、安心できる島にしていく。世界に羽ばたく島に必ずやしていく。


 皆さん、いよいよあす(22日)は投票日だ。この大きなエネルギーを、最後まで下地晃にいただきたい。


 あす1日、最後の最後まで支持の拡大をお願いしたい。私は、この選挙の勝利に向けて、ビクトリーロードをまい進する。


 下地 晃(しもじ・あきら) 1953(昭和28)年12月20日生まれ。63歳。宮古島市城辺比嘉(加治道)出身。台湾・中国医薬大卒。琉球大学付属病院、県立八重山病院で勤務した後、92年に城辺中央クリニックを開業。



真栄城 徳彦氏(67歳)/無所属・新
これまでの政治を打破


 今回の市長選挙はただの市長選挙ではない。市と私たちの運命を決める選挙。私たちは宮古島市の生きる道を追い求めて生きていかなければならないし、子や孫のために立派で潤いのある社会を継承していかなければならない。


 今のままではだめということだけははっきりしている。これまでの2期8年の市政を反面教師として、そこから学び、そのような政治に逆戻りしてはいけない。これを断ち切らなければならない。宮古島市が本当に生まれ変われるかどうかという瀬戸際の選挙。これまでの政治を打ち破り、新しい政治を確立するための重要な選挙。みんなで命を懸けて戦わなければ宮古島市の新しい未来をつかみ取ることはできない。


 皆さんの思い、理想、良識が宮古島市を変えていく。私をその先頭に立たせ、かじ取り役をさせてほしい。市の再生、改革に取り組むことを約束する。皆さんの熱意が必ず結果に届くと信じて、自信と誇りを持って投票日に臨もう。


 真栄城徳彦に力を貸してほしい。本当の意味での市民本位の民主主義を打ち立てたい。あす(日)は歴史的な日になる。必ず勝利を勝ち取り、宮古島の新しい出発へ私と一緒に進んでいこう。

 真栄城 徳彦(まえしろ・のりひこ) 1949(昭和24)年10月28日生まれ。67歳。宮古島市平良字西里出身。早稲田大中退。旧平良市議1期、宮古島市議3期目。2013年11月から2年間、市議会議長を務めた。


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