04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
政治・行政
2017年3月10日(金)9:04

初動対応に万全期す/家畜伝染病対策

万が一備え実働演習


発生農場に見立てた競り市場で消毒作業をする参加者=9日、JA宮古家畜市場

発生農場に見立てた競り市場で消毒作業をする参加者=9日、JA宮古家畜市場

 口蹄疫など特定家畜伝染病の防疫体制の強化を図る実働演習が9日、JA宮古家畜市場などであった。同市場を発生農場に見立てて消毒作業を実施し、初動対応における関係機関の連携を検証しながら万が一の家畜伝染病侵入に備えた。

 実効性ある地域防疫体制の確立が狙い。県宮古農林水産振興センターが主催した。県ほか市村、和牛改良組合、JAなど関係団体の職員らが参加した。

 実働演習に先立ち、県宮古合同庁舎で講習が行われた。ここでは防疫作業の流れや役割を確認したほか作業に当たる職員が防護服の着脱方法を学んだ。

 冒頭、下地敏彦市長(代読)が「特定家畜伝染病が侵入した場合、全国の肉用牛生産地に打撃を与える恐れがあり、防疫対策は万全を期する必要がある」として実りある実働演習になるよう激励を込めた。

 この後、城辺の比嘉ロードパークに移動して車両消毒訓練を実施。交通誘導などの実演もあった。

 最後に、伝染病発生農場に見立てた家畜競り市場で消毒作業に当たった。防護服を着た職員が消石灰をまいたり、動力噴霧器を使用して天井や壁面、柱などを消毒したりした。

 参加者は、一連の作業を通じて初動対応の強化に努めた。宮古家畜保健衛生所の仲村敏所長は「人やモノの移動が増えることで特定家畜伝染病侵入のリスクも高まる」とし、万が一の実働演習の意義を強調。「口蹄疫は早期発見と早期通報が大切だ」とも話し、牛の状態を常日ごろから確認することの重要性を説いた。

 口蹄疫は、特定家畜伝染病の中でも国際的に最も警戒すべき疾病だ。感染すると多量のよだれや乳頭の水疱(すいほう)などの症状が出る。国内では2010年に宮崎県で発生。29万頭もの家畜が殺処分された。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!