04/19
2024
Fri
旧暦:3月11日 先勝 癸 穀雨
政治・行政
2017年6月27日(火)9:07

人口減対策に全力/多良間村長選

当選から一夜明け伊良皆氏/「村民全員で前進する」


当選から一夜明けて2期目の決意を語る伊良皆光夫氏。抱いているのは孫の向洋夏(むひか)君=26日、多良間村塩川の自宅

当選から一夜明けて2期目の決意を語る伊良皆光夫氏。抱いているのは孫の向洋夏(むひか)君=26日、多良間村塩川の自宅

 【多良間】村長選挙で再選された現職の伊良皆光夫氏(62)は26日、報道各社のインタビューに応じ、当選から一夜明けての心境と決意を語った。2期目の村政運営に向け「人口減と過疎化対策が一番大事だ。農林水産業振興に伴う所得の向上で雇用、観光、住環境の整備を図っていく」と決意を語った。島を二分した選挙戦については「私は分け隔てない行政運営でしこりを解消する。島の発展のためには、村民全員で前進しなければならない」と力を込めた。

 インタビューは、同村塩川にある伊良皆氏の自宅で行われた。午前8時、ベージュ色のかりゆしウェアを着た伊良皆氏は「おはようございます」と張りのある声で報道陣を迎え入れた。

 昨夜はぐっすり眠ることができたと振り返り、「さわやかで気持ちのよい朝を迎えることができた」とすがすがしい表情で一夜明けての心境を語った。

 起床後は晴れ渡った空を見上げ「2期目に向けて頑張るぞと自分自身に誓いを立てた」と話す。「支持者や村民の皆さんの期待に応えたい」と意欲的だった。

 47票差をつけての当選には「想定内の結果」と冷静に受け止める。「私は日ごろから村民との交流、意見交換を大事にしてきた。その中で十分な手応えを感じていた。安心して戦うことができた」と語った。

 2期目の村政運営に向けては「1期目でまいた種を収穫する」と息巻く。「人口減と過疎化対策が一番大事になる。産業振興、医療の充実、福祉の向上、さらにはUターン、Iターンの若者たちが住める住環境の整備をしっかり進めたいと考えている」と述べ、総合的な地域振興で人口減を食い止める考えを示した。

 高齢者医療の充実も重要課題に挙げ、「人生最後の日まで、多良間で安心して暮らせるような環境をつくりたい。だからこそ医療の充実が必要だ」と話した。

 選挙のたびに島が二分されることについては「私は1期目から分け隔てない行政運営を心掛けてきた。過去の選挙に比べると大きな亀裂はないとみている。同様に対応し、選挙で生じたしこりを解消する」と村民の団結に自信を見せた。

 懸案の副村長人事は「議会の理解を得られるよう努力を続ける。また、議会の皆さんが理解しやすい人材を推薦する」と述べた。

 最後に伊良皆氏は「自分でできることは自分で、地域のことは地域で、全体でやるべきことは行政が全面的にバックアップして実施していく。行政の力だけで地域は発展しない。村民全員の力で村の発展につなげていく」などと述べ、地域全体で豊かな村づくりに取り組む決意を語った。

 25日施行の村長選挙は現職の伊良皆氏と前職の下地昌明氏で争われ、伊良皆氏が422票を獲得し、2期目の当選を果たした。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!