2017年7月1日(土) 9:01

【美ぎスマ】伝統文化、自然豊か/伊良部地区 佐和田・長浜集落

 伊良部西区の佐和田、長浜は西に美しい佐和田の浜(日本の渚百選)を望み、南は伊良部・下地島間を通る水道(通称・入江)と接する自然豊かな集落。文化財も多く佐和田の浜の魚垣(カツ)は集落の長い歴史を偲ばせる。産業は入江の干潟を活用した製塩業が栄えていたことで知られる。現在の産業はサトウキビ栽培を主とする農業が中心。待望の地下ダムの水利用は2020年度以降になる。観光は伊良部大橋の開通(2015年)を機に活気づいてきた。「ホテルてぃだの郷」を運営する猪子立子さんは、地域の伝統文化を生かしたツアーを組み観光客を全国から呼び込んでいる。

 


全国から水まつりに参加/てぃだの郷
地域資源を観光に活用


作り立てのクバズを手にする参加者たち

作り立てのクバズを手にする参加者たち

 地域の伝統文化や自然を観光に活用している猪子立子さん(長浜のホテルてぃだの郷を管理運営)。先月末の体験ツアー「水まつり」には全国から多くの人が参加した。猪子さんは国内有数の観光地奈良県でバスガイドとして23年間働いた経験を力にユニークなツアーを生み出している。


 水まつりツアーは水道水がなかったころに宮古の人たちが生活用水源として利用していた井戸や湧泉を巡る旅。一行は最初に長浜の「クヤガー」を訪ね、各地から持ってきた名水を注ぎ、手を合わせて水の神様に感謝した。


 宮古島の市体験工芸村ではビロウ(方言名クバ)の葉を使って「クバズ(つるべ)」を作った。クバズは昔の人たちが水を汲んだ生活用品。参加者たちはクバズ作りを通して、水の確保に苦労した先人の生活に触れた。愛媛県から参加した宮脇仁志さんは「昔の人の知恵と歴史を感じる。クバのクバズには南国的な情緒がある」と話し、立派な出来栄えに満足の様子だった。


 一行は池間や大神、来間、多良間、水納島なども巡って由諸ある井戸や泉、名所旧跡を訪ね宮古の歴史を体感した。


 てぃだの郷では「サンゴまつり(4月)や「龍宮神祭(6月)」「ユークイ(豊年祭、秋)などのツアーも恒例化した。


 土産品も宮古産にこだわる。ミネラルを豊富に含み宮古の海の香りのする「海塩(島尻の福原さん製造)」が一番人気という。かつて製塩は佐和田や長浜で盛んに行われていたが、現在は昔の面影は残っていない。猪子さんは「できれば復活させたい」と意欲を見せている。


 猪子さんは「宮古は宝の島。本土とは違う自然や文化遺産がある」と話し、今後個性的な観光地として伸びていく可能性を示唆した。

  • 宮古島の人口

    平成31年1月1日現在

    宮古島市 54,229 人
    27,165 人
    27,064 人
    世帯数 26,857 軒
    多良間村 1,172 人
    628 人
    544 人
    世帯数 523 軒
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