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政治・行政 社会・全般
2017年7月22日(土)9:06

乗合ジャンボタクシー導入/空港から市街地まで

運賃500円で実証実験へ


下地市長は委員らの活発な協議に期待を込めた=21日、市役所平良庁舎

下地市長は委員らの活発な協議に期待を込めた=21日、市役所平良庁舎

 宮古島市における公共交通のあり方などを協議する「宮古島市地域公共交通会議」が21日、発足し、市役所平良庁舎で第1回会議が開かれた。①宮古空港~市街地への乗合ジャンボタクシー導入②宮古協栄バスによるクルーズ入港時における臨時バス運行③「共和バスによる伊良部佐良浜経由平良線の運行計画変更」-の三つの事項や同会議設置要綱などが協議され、全会一致で承認した。

 今後、乗合ジャンボタクシー制度の導入や学生・高齢者などのいわゆる交通弱者の移動確保、大型クルーズ船寄港時の外国人観光客への対応などが加速的に進められ、より良い公共交通網が構築される見通し。

 第1回会議に先立って下地敏彦市長が長濱政治副市長ら18人に委員の辞令・委嘱状を交付した。任期は2年。会長に長濱副市長を選出した。

 下地市長は「近年、自家用車の普及、少子化による学生の減少などの社会的要因により、交通機関である乗合バスの利用割合は低くなっており、結果として路線数及び運行回数の減少につながっている。また大型クルーズ船の寄港数増加による交通需要も大きく変化し、観光バスやタクシー不足などの解決を急がなければならい問題が発生している」と述べた。

 その上で「このような中で、特に高齢者や交通弱者の生活に密着して利用される公共交通のあり方を協議する機関として設置した」と背景を語り、活発な協議に期待を込めた。

 同乗合ジャンボタクシー導入で共同運行するのは、まるちく・かりゆし・丸一・新生・大平の5社。運行路線は北ルート(宮古空港~ドンキホーテ~サンエーショッピングタウン~市役所前~公設市場前~平良港)と南ルート(宮古空港~南マックスバリュー~サンエーカママヒルズ~下里通り~宮古病院~平良港)を計画。

 この二つのルートでは、9月1日~11月30日までの3カ月間、実証実験を実施する。一律500円。学生(高校生まで)・運転免許返納者・障がい者は一律300円。どの区間で乗り降りしても同じ料金。

 実証試験を広く市民や観光客にアピールするため、早くて来週から実証試験ネーミングを募集する。問い合わせは市商工局物産係(電話73・2691)へ。

 臨時バス運行は、認可が下り次第、8月中旬~下旬に運行を開始する。大型店舗の巡回を計画。マティダ市民劇場前を出発する予定。全区間均一で乗車料金は200円。一般市民も利用できる。

 共和バスの運行計画変更では、宮古病院に入り、玄関前の乗り降りを新設する見通し。

 委員は次の皆さん。(敬称略)

 会長=長濱政治(市副市長)▽副会長=小柳美枝子(総合事務局運輸部企画室長)▽委員=垣花和彦(市観光商工局長)、佐久川豊正(市伊良部支所長)、新里哲(共和バス代表)、砂川能樹(八千代バス・タクシー代表)、豊見山忠朗(宮古協栄バス副社長)、下地隆之(宮古タクシー事業協同組合会長)、砂川恵助(宮古島商工会議所専務理事)、饒平名建次(市社会福祉協議会長)、池間隆守(宮古島観光協会専務理事)、喜屋武盛吉(宮古地区老人クラブ連合会長)、源河雅人(宮古地区PTA連合会長)、西倉浩(総合事務局運輸部陸上交通課長)、座安治(県企画部交通政策課長)、高良亨(宮古土木事務所維持管理班長)、親泊正人(市建設部道路建設課長)、中地誠(宮古島署交通課長)


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