04/24
2024
Wed
旧暦:3月16日 赤口 戊 
イベント
2017年8月12日(土)9:07

海の幸に感謝/パヤオの日まつり

マグロ解体や一本釣り体験/市民、観光客でにぎわう


大物キハダマグロを掲げ笑顔を見せる子供たち=11日、佐良浜漁港

大物キハダマグロを掲げ笑顔を見せる子供たち=11日、佐良浜漁港

 毎年恒例の「パヤオの日まつり」が11日、佐良浜漁港内で行われた。会場では、マグロの解体ショーやカツオ一本釣り体験、モズクのつかみ取りなどのイベントが開催され、大いににぎわった。訪れた市民や観光客らは海からもたらせる豊かな資源を再認識しながら、まつりを満喫した。

 この祭りは、宮古地区パヤオ管理運営委員会が主催。パヤオ設置によってもたらされた恵みに感謝する祭りで、今年で11回目。

 開会セレモニーで同委員会の漢那一浩会長は「佐良浜で全国初のパヤオが設置されて今年で35年目を迎えた。その間、県そして宮古島の水産業の要として発展してきた。パヤオからもたらされた幸に感謝しながら楽しい時間を過ごしてほしい」とあいさつした。

 祭りの開会宣言ではマグロの取り上げで行われた。漢那会長や長濱政治副市長らが重さ35㌔のキハダマグロを掲げると、会場から拍手が起こり海の恵みを享受する各種イベントが始まった。

 そのほか、会場ではタマンの稚魚3000尾も放流。バケツに入った稚魚を来場者が岸壁から大切そうに流し、それぞれ資源豊かな海づくりに貢献した。

 子どもたちはモズクのつかみ取りやカツオ一本釣り、タッチプールなどの体験に大喜びで、会場には笑顔と歓声が響いた。

 黒山の人だかりとなったマグロの解体ショーは、豪快にさばかれていくマグロに来場者はくぎ付け。「すごい、すごい」「おいしそう」などと声を上げていた。

 会場一角に設けられた伊良部島の特産品コーナーにも長蛇の列ができ、祭りは最後まで盛り上がった。

 カツオ一本釣りを体験した下地百桃さん(南小3年)と碧生君(同1年)の姉弟は「カツオはとても重くてなかなか竿が上がらなかったけど、とても楽しかった」と笑顔になった。

 父親の善郎さんも「初めてまつりに参加したがいろいろな体験があり、子供たちもとても喜んでいるので良かった」と話した。

 夏休みで沖縄本島から訪れている屋宜尚二郎君(安慶田小5年)は「モズクがたくさん取れたのでうれしい。沖縄本島ではなかなか海のイベントには参加できないのでいっぱい楽しみたい」と元気に話した。

 パヤオは、カツオやマグロなどの回遊魚が流木などに集まる習性を利用した浮き魚礁。1982年、宮古近海に日本で初めてのパヤオが設置された。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!