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行雲流水
2017年8月24日(木)9:01

【行雲流水】(経済懇談会)

 先週、宮古島市と地元経済団体との意見交換会が開催された。大変結構なことであり、高く評価したい

▼観光関連では、空港待合室の拡張計画やクルーズ船用港湾整備計画について市側が説明し、経済団体は「期待している」と評価した模様。この長期計画は、宮古のイメージアップにつながるばかりか、経済効果も大きい。空港当局や港湾当局の決断、当局を動かした市長の熱意に敬意を表したい

▼他方、意見交換会のあり方に物足りなさを感じた。上意下達の会議ではないはずだ。長期計画はそれでいいとして、目前の現実問題への対処方針が話し合われた形跡がないのが気になった。特に経済人は積極的なアイデアや提案があってしかるべきだが

▼たとえば交通標識や案内板の多言語化。国道、県道、市道など管理者が異なれば予算の出所も異なる。通訳養成やパンフレットの多言語化にも費用が伴う。土産品生産工場、空港売店、交通運輸業界、ビーチ運営業者などを対象にした専門家招聘(しょうへい)事業。どこがイニシアチブをとり、実施主体になるか、話し合われた形跡がない

▼市当局は業界団体まかせ、業界団体は個々の事業者まかせ。事業者は旧態依然とした〝ミャーク式〟で食っていけると思っている。そんな雰囲気が感じられて仕方がない

▼国や県にはそのための施策が準備されている。市や経済団体の職員を県・産業振興公社などへ派遣して具体案を早急に検討すべきだ。幸い、市とJTB沖縄とは包括的連携協定を結んだという。JTBの積極的指南に期待したい。

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