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社会・全般
2017年9月5日(火)9:02

「いつも一緒だよ」/野生のアオバズク

天願さんとの生活満喫中/伊良部佐和田

 

天願さん(奥)との共同生活を満喫中のアオバズク=3日、伊良部佐和田

天願さん(奥)との共同生活を満喫中のアオバズク=3日、伊良部佐和田

伊良部の佐和田では、自転車で散歩を楽しむフクロウが話題だ。このフクロウの種類は「アオバズク」。現在、保護した天願正紀さん(58)が大切に育て、家の中で放し飼いにしているときには天願さんがトイレに行くときも一緒について行くという。

 佐和田出身の天願さんは高校卒業後上京し、東京での生活を経て1年前に古里に帰ってきた。現在は介護の仕事に従事し、父親の面倒を見ながら久々に島での生活を過ごしていた。

 そんな中、1カ月ほど前に知人宅の庭にアオバズクの幼鳥が巣から落ちて、飛べずにいたことから保護し、えさを与えて大切に育ててきた。

 与えるえさも良く食べ、最近では天願さんが運転する自転車のハンドル部分に捕まって心地良さそうに風を受けるアオバズクの姿が地域の話題となった。

 えさは、挽肉や昆虫で、1日3回与えている。「まだ自分でえさを捕ることはできていない。家の中にいるヤモリを狙って、飛び立ってもヤモリの逃げるスピードの方がまだ速いね」と話す。

 アオバズクとの共同生活を「楽しいよ。自転車に乗せていると観光客や子供たちからよく『かわいいね』や『かっこいい』と声を掛けられる。今では地域の人気者になっている」と話した。

 しかし、野鳥を保護して育てていることについて不安も話す。「一緒にいるのは楽しいが、このままこうして野鳥を飼うことが大丈夫なのか少し気になっている」と話した。

 これについて宮古野鳥の会の仲地邦博会長は「野鳥を飼育することは法律で禁止されている。しかし、現在はやむを得なく保護している状況であれば、人間との接触をできるだけ減らし、えさも人がいない状況で与えるなど、自然界に戻すような取り組みをしてほしい」と話した。

 取材した際には、天願さんが近くにいないと寂しそうに鳴き続け、天願さん近づくと鳴き止む。

 甘えん坊のアオバズクに対して天願さんは「少し寂しいが、今後はできるだけ自然界に戻れるように接していきたい」と話した。


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