最高値、24年ぶり上昇/宮古の商業地
1平方㍍8万5000円/県内地価調査
全用途も2年連続プラス
【那覇支社】県企画部は19日、2017年の県内地価調査(7月1日時点)の結果を発表した。宮古島市内の商業地最高額は、平良字西里根間246番(筑登之屋)の1平方㍍当たり8万5000円で、対前年比1・2%の上昇となった。市内の商業地最高値が上昇するのは、24年ぶり。宮古島市の全用途平均も対前年比1・3%の上昇で、2年連続のプラスとなった。
宮古島市の住宅地平均は、対前年比1・0%増(16年は同0・3%増)、商業地平均で3・1%増(同0・0%)と、それぞれ上昇した。市内住宅地の最高額は、平良字西仲宗根染地112番1で、1平方㍍当たり2万9300円と前年と変動はなかった。
15年に伊良部大橋が開通した伊良部島では、伊良部字国仲屋敷90番で前年までの横ばいから0・9%の上昇に転じた。多良間村では、基準2地点の平均額は1平方㍍当たり6400円。平均変動率は、対前年比1・9%の下落となった。
県全体の全用途平均は1平方㍍当たり7万600円で、対前年比2・9%増(16年は同2・2%増)。14年に21年ぶりで上昇に転じて以降、3年連続で上げ幅を拡大した。
地区別では特に那覇市の上昇が顕著で、今回の調査では全用途平均が対前年比6・7%増、住宅地平均は同6・5%増、商業地平均が同7・0%増となった。
宮古地区の商業値最高額は、1993年の1平方㍍当たり万円をピークに下落を続けた。ただ、14年からは3年連続で同8万4000円となり、下げ止まりの傾向を見せていた。
今回の調査では、宮古島市と同じく名護市でも全用途平均が2年連続で上昇した。那覇市などを中心とする地価上昇が県内各地に波及しつつあることが浮き彫りとなった。
県全体の1平方㍍当たり地価は、住宅地平均が4万9400円で対前年比2・4%増(16年は同1・9%増)、商業地平均は13万300円で対前年比4・2%増、(同3・2%増)。
県内地価の最高額は、那覇市松山1丁目1番4の1平方㍍当たり69万8000円。27年連続で、同地点が最高となった。
地価調査は地価公示法に基づく公示価格と合わせて、一般の土地取引や公共事業用地の適切な取得価格の算定などの目安とされる。対象地域は、県内市町村の279地点。このうち、宮古島市は地点、多良間村は2地点。