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行雲流水
2017年10月24日(火)9:01

【行雲】(「私から始める。世界が変わる」)

 世界食料デー第26回宮古大会が10月19日、開催された。主催の日本国際飢餓対策機構は「わたしから始める、世界が変わる」をスローガンに飢餓・貧困のない世界を目指して活動している


▼現在世界の飢餓人口は8億1500万人で、ここ10年来、着実に減少してきたが、一転、増加に転じている。「武力紛争の拡大」が主な原因である

▼戸塚鉄也実行委員は「ヨーロッパ諸国の植民地になっていた時に民族同士が仲たがいするようにされた」と書いている。民族や宗教を無視した国境の線引き、などである。また、自給自足していた農民が自活できなくなったことも指摘している。多くの農民が、多国籍企業に土地を買い取られ、低賃金の農業労働者になり、食料を購入できなくなっている

▼現在、紛争地帯ではロシア製の銃が世界で一番多く使われている。また、米国の軍産複合体にとって戦争がビッグビジネスになっているなど、状況は厳しい

▼田村治郎啓発総主事は「共に生きる」、「人間の尊厳を回復する」という理念と、その取り組みを語った。人々の尊厳を回復、生きる力を高めることによって、飢餓や貧困と紛争の悪循環を断ち切ることが期待される

▼歌手で、親善大使のManamiと、小・中・高生たちが、楽器演奏や歌や踊り、語らいで一体となって課題を共有していた。輪をさらに広げるには、教師たちの積極的参加が大きな力になる。また、後援団体はせめて代表を参加させてほしい。瑞慶山道弘実行委員は書いている。「愛は知ることから始まる」。

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