04/26
2024
Fri
旧暦:3月17日 先勝 己 
教育・文化 社会・全般
2017年10月30日(月)9:05

豊作祈願 踊り奉納/伊良部南区

4集落で盛大にユークイ


伝統の豊年祭で踊る住民の皆さん。五穀豊穣と無病息災、子孫繁栄の祈りを捧げた=28日、伊良部国仲の国仲御嶽

伝統の豊年祭で踊る住民の皆さん。五穀豊穣と無病息災、子孫繁栄の祈りを捧げた=28日、伊良部国仲の国仲御嶽

 伊良部の南区で28日、伝統の豊年祭「ユークイ(世乞い)」があった。四つの集落の住民が御嶽内で踊りを奉納し、五穀豊穣や無病息災を祈願した。国仲御嶽では引退するツカサンマを皆でたたえる光景も。参加者は輪になって踊り、地域の伝統行事をつなぐ責任と喜びをかみしめた。

 国仲御嶽には午前7時ごろから地域の住民が続々と訪れた。原則的に、この地に入ることが許されるのは前夜祭とユークイ当日の2日間だけ。古くから受け継がれてきた慣習を、今も大切に守り続けている。

 ツカサンマらは御嶽の神前にごちそうを供えて昨年の豊作に感謝した。同時に五穀豊穣と無病息災、子孫繁栄の祈りを捧げた。

 男性は円座で神酒を酌み交わし、五穀豊穣や子孫繁栄に伴う集落のさらなる発展に願いを込めた。

 昼ごろには隣のヤマト御嶽に移動し、同じように祈願。これを終えると引退するツカサンマの家を訪問して労をたたえた。

 国仲自治会の宮国浩行会長は「豊年祭を通して富をいただく。地域にとっては本当に大切な行事だ」と熱く語る。集まった多くの住民の数に目を細め、「この気持ちが国仲の団結力。みんなで豊年祭を大切に続けていきたい」と話した。

 そんな豊年祭の裏方を務めるのが数え40歳の青年たちだ。今年は4人が御嶽の清掃から始まり、テントの設営、住民に振る舞う飲食物の準備を担った。

 豊年祭のために那覇市から帰郷した前里光太郎さんは「本当に素晴らしい祭りだと実感している。数え40歳が準備を担当するのも何年も続いてきたことで任せてもらって光栄に思う。この伝統ある行事を大切にしていきたい」と語った。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!