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行雲流水
2018年1月20日(土)8:54

【行雲流水】(信用できない)

 幼い子供にとって親は絶対的な存在である。親は子供の成長に必要なことすべてを充たしてくれるだけでなく、粗相をしたときはそれなりに仕置きをする。子供は年を重ねるにつれ欲しいものを求めるようになる。そうなると優しく、育ててくれる親であってもすんなりと要求を満たしてくれるとはかぎらない

▼だからと言って、すねたりごねたりはするものの親にたいする感情が悪い方に向くことは無い。意識することは無くても親への深い信頼があるからだ。子供が親に抱く信頼は理屈ではない。ところが大人社会になると「信頼」は厳しい理由付けがなされる

▼「この人なら打ち明け話をしても大丈夫」とか「この人ならこの仕事を任せてもしっかりやってくれるだろう」といった信頼は、その人の言動や立ち居振る舞い、あるいは過去の実績や業績が評価されて得られるのである

▼しかし、打ち明け話が世間にさらされたり、任せた仕事がおろそかにされたりすると一瞬のうちに信頼は消えてしまう。期待をないがしろにされたとして信用も失ってしまうのだ

▼信頼されることがいかに重要であるかは国家間の関係においても変りはない。年の初め、韓国の文大統領の言動が日本との信頼関係を消滅させてしまった。2015年12月に両国間で「不可逆的に解決」すると合意した慰安婦問題を蒸し返し、安倍総理に謝罪を求めたのである

▼日本国内では韓国政府に対する批判が展開される結果となった。韓国の主張する慰安婦問題は日本にとって受け入れられるものでないことは言うまでもない。文大統領は日本政府の信頼をないがしろにしただけでなく日本国民を貶めたのである。

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