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教育・文化
2018年1月23日(火)8:55

すまふつ事典作ろう/下地中

継承の大切さ呼び掛け


講師を務める新里さんは、生徒たちが方言で話すことに期待を込めた=22日、下地中学校

講師を務める新里さんは、生徒たちが方言で話すことに期待を込めた=22日、下地中学校

 22日の「ふつの日」に合わせ、下地中学校の国語科担当の謝敷勝美教諭は同日午前、2年生30人を対象に「すまふつ(島の方言)」に関する授業を実施した。単元名は「自分のすまふつ事典を作ろう~みゃーくふつ(宮古方言)を味わい、感じたことを記そう~」。実習で参加した新里千代子さんと川上良絵さんの2人が講師を務め、宮古方言の保存・継承の大切さなどを伝え「方言を覚え、話そう」と語り掛けた。

 講師の2人は、昨年開催された「2017年度すまふつ普及人材養成講座」(主催・県、県文化協会、共催・市教育委員会、主管・市文化協会)を受講した。22日は受講生による「実習」として参加した。

 教壇に立つ川上さんは「方言を話すことで、高齢者とのコミュニケーションが取れる。コミュニケーションを通して言葉の裏にある自然や文化、暮らしが見えてくる」と語った。

 同じく新里さんは、自身が方言の影響を受けたことについて「久松出身の歌手下地イサムさんが方言で歌う『おばあ』を聴いた時には感動してさめざめと泣いた。フランス人で宮古島で方言を研究しているセリック・ケナンさんのことを知り、方言は『人の心を揺さぶる』と思った。ロシアの東洋学者・言語学者のニコライ・ネフスキーは大正後期・昭和初めに3度にわたり宮古島に訪れている。私は西辺出身だが、西辺の方言も記録されている」と述べた。

 2年の岸本彩美さんと根間友麗君は「自分なりの方言辞典を作るために頑張りたい」と意気込みを語った。


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